出版社内容情報
高峻が寿雪を救い出すべく選んだのは、もっとも険しい道だった……。今は、ひっそりと静まり返った夜迷宮。烏妃として寿雪は、突きつけられた切ない運命(さだめ)に対峙することを決めて――。激動の第五弾!
内容説明
高峻は寿雪を救い出すため、もっとも険しい道を選び、進んでいく。この秋、宮中は慶事に沸いた。同じ頃、先の騒動の影響で夜明宮は、ひっそりと静まり返っていた…。烏妃はひとりで在るもの。先態、烏妃の戒めが、寿雪の胸を刺す。だが寿雪は、抱えたものを守り通すため、突きつけられた烏妃としての切ない運命に対峙することを決めて―。激動の第五弾!
著者等紹介
白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
343
2020年12月講談社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。一気に物語が動き寿雪の命運が決まることになるのか…。という肝心のところで次へ続くとなってしまって次が、待ち遠しいです。2021/10/02
すがはら
296
最後のは何なのでしょう!興奮の記憶が薄れないうちに早く続きをお願いします!途中までは、高峻の名君ぶりがよく見えて、それだけに感情ではなくて理性で寿雪を手放すことも出来る人なんだろうなと納得して読んでいました。そして恋愛とは違う形での硬い結び付きってのもアリだなと思ってたんだけど。高峻も感情を揺さぶられて変化してゆくのでしょうか。2021/01/16
mariya926
201
後宮に捕われて新月には身を引き裂かれる苦しみを味わうしかない寿雪。後宮があり妃たちが懐妊したのに関わらず、欲を感じさせらない高峻。どんなに隠していても、二人から出てくるのはお互いが半身だから…(何かここで書くとおかしな感じになりますが)物語の中で『神が』と出てきますが、明らかに悪魔がこの世の中の神となって出てきていたので笑ってしまいました。そうそうこの世の中の神(悪魔)はこんな感じなんですよね。まさにピッタリで作者さんはよくこんな表現ができるなと感嘆しました。次作が気になるラスト。早く読みたいです…2021/03/12
美紀ちゃん
197
高峻「そなたが喜べば私は嬉しいし、そなたが苦しむなら、私も平静ではいられぬ。だからそなたを遠くにやらねばならないのは、半身をもがれるようにつらい。」わお♡そして、そして?っていうところで、続きは次巻。 2021/02/11
はなりん
189
うわーって所で終わってる!結界を破って外へ出る事と今手にしている事と離れると言う事にモヤモヤする寿雪が切ない。高峻もまた、寿雪の幸せを思って離れようとしてるのが切ない。白雷の占が不吉…兄妹の妹って寿雪?の伏線か。衛青はもしかしてって思ったみたいだけど、高峻は知らないんだっけ?最後の麗娘とのやり取りも辛い。続きが待ち通しい! 2021/05/23