出版社内容情報
未来を知る雪媛は、芙蓉が身籠もった子が次代の皇帝となる皇子であると悟り、その子が産まれる前に亡き者にすべきか迷いを感じていた。
そんな中、青嘉の亡き兄の妻であり、かつて青嘉自身も慕っていた珠麗が芙蓉の世話係として皇宮へと上がることに。
一方、幼い頃に芙蓉の父・独護堅の陰謀で弟を処刑され家が潰れ、全てを失った美貌の青年・飛蓮は女形役者として皇帝の前で芝居を披露することになるのだが……?
芙蓉が皇后毒殺疑惑から皇帝の寵を失ったことで勢力が衰えたかに見えた独一族を中心に、様々な思惑が入り乱れ陰謀と嫉妬が渦巻く中で、雪媛は皇后の座を手にできるのか。
誰も知らない「新しい歴史」が始まる。壮大な中華転生幻想譚!
内容説明
芙蓉が身籠った子が次代の皇帝となる皇子であると知る雪媛は、その子が生まれる前に亡き者にするべきか迷いを感じていた。そんな中、珠麗が芙蓉の世話係として皇宮へと上がることに。一方、幼い頃に芙蓉の父の陰謀で全てを失った美貌の青年・飛蓮は女形役者として皇帝の前で芝居を披露することになるのだが…。陰謀と嫉妬が渦巻く中、歴史の歯車がくるい始める。圧倒的中華転生譚、怒濤の展開に…!!
著者等紹介
白洲梓[シラスアズサ]
宮城県出身。『最後の王妃』で第2015年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あっか
76
大好きなシリーズの新刊、第4弾。序章から一気にグッと世界観に惹き込まれ、やっぱり凄いな…と改めて思わされた巻。シリーズ序盤では完全なる脇役だと思っていた存在が、ここに来て嵐を巻き起こしそうな中心的存在と化して来た…!本人達は気付いていない、雪媛と青嘉から滲み出る雰囲気や関係性が様々なところに波及し影響を及ぼし、だんだんと玉瑛の時とは違う未来になってゆく。想定外のことに戸惑う雪媛に、物凄くハラハラドキドキさせられる…2人が思い描く未来に、果たして近付いているのかどうか…とても気になる終わり方。新刊楽しみ!2020/07/24
凛
58
シリーズ4作目。策を巡らせ邪魔な者は排除し、皇后の座に就くまであとわずかのところまできた雪媛。けれど、陰謀と嫉妬が渦巻く中、物語は想定外に転がり始める。玉瑛として生きた時とは違う展開を見せる歴史。どこかで何かが狂い始めている。それは、決して非情になりきれない雪媛自身のせいか、それとも、読者から見ればもどかしいにも程がある青嘉との関係のせいか。ここへ来て、物語を大きく動かしつつある青嘉の義姉・珠麗の暴走気味な行動。嫉妬に狂った女は本当に怖ろしい。まだまだ暴走しそうな珠麗に不安を抱きつつ、次作も楽しみに待つ。2020/07/24
はなりん
44
自分たちが動くことで、少しずつ知っているはずの未来と違っていく。それが凄く不安定で、雪媛が立っている土台の脆さと孤独感が増して凄く切ない!青嘉との関係も、何というか、も~!すれ違いまくりで切ない!出征前の2人のやりとりがいい!雪媛が必死で一人で立とうとしている姿を、青嘉がまた必死で支えようとしている。どんな結末を迎えるのか、続きが気になる!2020/12/30
よっち
40
芙蓉が身籠もった子が次代の皇帝となる皇子であると悟り、その子が産まれる前に亡き者にすべきか迷う雪媛。そんな状況で青嘉の亡き兄の妻・珠麗が芙蓉の世話係として皇宮へと上がる第四弾。我が子と皇帝に執着する芙蓉との対立に加えて、様々な思惑が入り乱れ陰謀と嫉妬が渦巻く中、青嘉と珠麗の関係や、幼い頃に芙蓉の父・独護堅の陰謀で家が潰れ、全てを失った飛蓮も絡んできて、かなり複雑な展開になってきましたが、雪媛にも判断に迷いが感じられる中で複雑な暗い想いを抱える珠麗の不気味な動向がどう影響してくるのか気になるところですね…。2020/09/13
坂城 弥生
39
ズレてきた歴史…これからどうなるのか…2022/05/06