内容説明
テレビだけだとバカになるのです。35年間テレビの中で働き、5年間図書館館長としてたくさんの本に接してきた著者の提言。
目次
第1章 私の人生を変えた本との出会い(講談本や落語全集に熱中したマセた十歳;百科事典は「読む本」と知った十二歳;九九の不思議と出会った十四歳 ほか)
第2章 なぜ読書をするのでしょう(本を通して作家の人となりと出会う;事実のもう一つ奥がわかるのが本;演劇で本を音読して楽しんだはたち前後 ほか)
第3章 本がなければ生きていけない(本の読み聞かせ支援センターを造ろう;声を出して本を読む楽しさを知ろう;読み聞かせを胎児のうちから始めよう ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまっち。
7
懐かしいクイズ面白ゼミナールの鈴木健二氏の読書歴と、TVと図書館の館長の職に携わった経験からの読書のすすめ本。「映像は見る人に安直に楽しみを与えてくれるが、同時に見る人の想像力を奪い取ってしまう」「考える力を養う要素の最たるものが読書である」という事に尽きるようである。TVドラマと違って、自分が感じるままのペースで、行間まで読み込める読書。読書をしない人は子供時代にその環境がなく、楽しみを知ることができなかったからだ、ともあった。大人になってからでもいいから、いつか楽しさに気づいてほしいですね。2012/10/06
貧家ピー
5
青森で図書館の館長をやっているとは知らなかった。 テレビ業界出身なだけに、つまらない番組が多い、テレビを観る時間を減らして読書しろという提言が意味あるものに思える。2004/11/12
ず〜みん
3
図書館の本で読破。年代は違えども青春時代を同じ地方都市で暮らし、著者が館長をしていた頃に私は高校にいて読書したいのに勉強で手が回らないもどかしさに苦しんでいたのだなぁとしみじみする。『読書習慣のある子は学校生活が忙しくなってもいつかまた図書館に帰ってくる』という言葉が印象的だった。2012/04/24
遠藤雅人
2
今、読書が日本人を救う このことは僕も信じて疑いません。 読書をしていなくてもしっかり自立して立派な考えを備えている人は多数いますが、自分で考え、咀嚼した行動や発言ができていない人は間違いないと言っていい程読書とは無縁な人だと思う。2020/10/12
柊
2
テレビを見るのは楽だ。笑いどころも感動すべきポイントもすべて教えてくれるから。それを見続け、やがて頭は自立性を失う。2018/08/01