出版社内容情報
「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。
先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は真に虚しさから逃れることが出来ずにいた。
烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて……?
他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決めた。
それぞれの過去が少しずつ明らかになり、真実はなおも遠い――。それでも確かに進んでいく、たとえ禁忌に触れることになろうとも……。
真の‟救い"は光であり、葛藤……。
数多の謎が繋がり、導く……歴史が再び動き出す――
シリーズ累計30万部突破!!
圧倒的中華幻想譚、待望の第三弾。
内容説明
「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は虚しさから逃れることが出来ずにいた。烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて?他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決め!?
著者等紹介
白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kou
475
今回も面白かった!3巻目にもなると、高峻と寿雪の関係も安定感があり、絆の深さを感じた。それにしても、登場人物が増えて、人間関係も複雑になってきた気がする。次の巻では人物相関図がついている事を期待したい(笑)。それにしても、温螢は発言も行動も男前な上に、寿雪への忠義を貫く姿は素晴らしすぎる!!次の巻での活躍も期待したい。2020/01/13
南北
391
シリーズ3作目。本巻から世界図・霄国図などがつきました。いつも通りさまざまな怪異が淡々と語られていく中で鶴妃の実家である沙那賣家と八真教が何やら怪しげな動きを見せたり、新たな護衛の淡海が加わったり、寿雪の出自が一部明らかにされたりしていきます。寿雪の年相応の反応が垣間見えたり、寿雪に対して衛青がどうしてあのような態度をとるかについては楽しく読めました。雨の日に読むのにいい本ですね。2019/10/14
美紀ちゃん
324
高峻が優しい。寿雪を大切に思っているのがわかる。そういうところがきゅん。新キャラ、護衛の淡海と温螢の絡みがいい。寿雪と衛青の繋がりにびっくり。でもラストはえっと誰だっけ?どうなっていくのか?次も楽しみ!4巻へ。2020/10/27
すがはら
299
高峻が何気に有能で、毎度ながらなめててごめんなさいと言いたくなります。寿雪といるときはお人好しにしか見えないもので。でも考えてみたら寿雪相手にも何だかんだ言って大分攻め入ってますね。やり手さんです。今回も嫌な展開になるかとビクついていたら、誰かがちょっと救われるようないいお話が続きました。ツンケンしている衛青も次は寿雪に転ぶでしょうか。期待してます。2020/01/06
ミュポトワ@猫mode
290
後宮の烏、3巻読了しました。だんだんと陰謀うずまく展開になってきました。これからどうなる?っていう展開もさることながら、主人公の活躍も目が離せない感じですね。帝との友情はどうでも良いやw主人公の日常部分は、ほのぼのしてて結構好きですがwずっとお菓子に目がないところとかも好き♪っで、登場人物も増えてきて、ちょうど話が大きく流れる感じの引きでこの巻は終わっているので、4巻目が楽しみであると同時に、これって終わるのか?っていう一抹の不安もあります。期待と不安を抱きつつ、4巻目も読んでいきたいと思います。2020/08/11