出版社内容情報
内容説明
「僕なんてこの世界から消えてしまえばいい」そんなことを思っていた僕、澤村千尋の前に、赤いマフラーの女の子が現れた。でも、彼女の姿は僕にしか見えないようで!?幽霊少女(仮)は自分が何者なのかわからないみたいだった。僕は、クラスメートの岩木くんと桐岡さんと一緒に幽霊少女の身元を調べはじめる。あんな悲しい別れが待っていると気づかないままに…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
41
地元の名士の生まれながら、幽霊が見えることで周囲から孤立する澤村千尋の前に現れた赤いマフラーの幽霊少女。協力してくれたクラスメイトの岩木君やリンたちと共に、記憶を失っている彼女の過去を探し始める青春ミステリー。過去のトラウマから逡巡しながらも始まった身元捜索。それぞれ苦い過去が明らかになってゆく岩木とリン、そして本家の魔王的存在・従兄の義孝。その過程で少しずつ広がって変わってゆく周囲との関係と、いろいろ過去や事実が少しずつ繋がってゆく構成はとても上手くて、切ないけれどぐっと来るものがある素敵な物語でした。2018/01/27
吊り太郎
38
手塚プロダクション×オレンジ文庫が贈る号泣!青春ミステリーに引かれ購入!(笑)青春物に弱い。( ノД`)… 霊感のある千尋が出会った幽霊少女、ソラに記憶を岩木治・桐岡美鈴と協力して取り戻して行くストーリー!!千尋にしか見えないソラの記憶を辿るに連れて、千尋・治・美鈴のそれぞれの過去が明らかになり、ソラと出会う事で、それぞれが変わって行く。身元が判った事で、悲しい別れに繋がるけれど前を向くために必用な出来ごとだった様な気がしました!2018/07/16
寂しがり屋の狼さん
31
津軽南高校1年 沢村 千尋。彼は雪の舞う学校からの帰り道にある公園で記憶喪失の少女に出会う。制服に赤いマフラー、紺色のダッフルコート、茶色いスノーブーツ。しかし、彼女の姿も声も千尋にしか見えないし届かない。彼はクラスメートの岩木 浩、桐岡 美鈴らと彼女の身元を調べることに…ソラと名付けられた少女の謎を解く中で彼らの過去やトラウマも人間関係も雪が溶けるようにゆっくりと解けて愛する想いが奇跡をおこす。2019/05/02
緑茶
16
霊感のある気も背も小さい千尋は、公園で「岩木山ーーー!」と叫んでいる幽霊少女・ソラと出会う。記憶を失くしたソラを助けようと、背の高い“リーダー”や学校一頭のいい“リン”と協力することにする。読みやすく、展開も早くてさらさらっと読めました。違う視点で交互に話されているのもよかったです。school e libraryにて2020/04/29
あーちゃん
15
最後に全てがつながる物語…2020/10/25
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