出版社内容情報
利根南高校の女子ソフトテニス部は廃部寸前。テニス強豪中学から入学した夏希と花綾は、専用コートもない弱小部でなぜその青春を燃やすのか? 友情、努力、ごくまれに勝利? 涙の数だけ女子は強くなる!?
川添 枯美[カワゾエコハル]
烏羽 雨[カラスバアメ]
内容説明
ソフトテニス強豪中学校から、体育会系の部活動がほとんど顧みられない進学校の利根南高校に進んだ夏希と花綾。「女子テニス部ないね」「うん。でも予備校通うし、恋愛だってしたいし?」と話しながらも、テニスコートのほうに足が向いてしまう二人。そこにはヤンキー風な先輩がいて、お下げの地味な先輩と二人だけで女子ソフトテニス部をやっているらしいのだが…!?
著者等紹介
川添枯美[カワゾエコハル]
茨城県出身。ペンネームから間違われやすいが男性(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
51
進学校ゆえに部員が少ない女子ソフトテニス部が舞台。著者はソフトテニス部の部長だったというだけあり、実体験を活かした迫力あるテニス描写が読みどころ。不器用ながらも人とのつながりを求める女子高生の心情を鮮やかに描き出しており、最初は女性の作家さんかと思ったくらいだ。続編をぜひ読みたい。2016/10/08
よっち
32
部活漬けだったソフトテニスの強豪中学から、テニス部がない利根南高に進学した夏希と花綾。彼女たちが密かに存在する部員二人だけの女子ソフトテニス部と巡り合う青春小説。事情あってテニスを辞めた二人が、二人だけの部活を続けてきた先輩たちの想いを知り、新たなアプローチから再びテニスに向き合うようになってゆく物語で、よくあるテニスにガチで取り組むような展開ではなかったですが、人間関係の機微が丁寧に描かれていたり、ソフトテニス独特の制約も描かれていて意外と新鮮な気持ちで楽しめました。続巻あるならまた読んでみたいですね。2016/09/27
Takeshi Kambara
20
職場の後輩おすすめ本。軟式テニス部で全国レベルのプレイヤーとして名を馳せた主人公が色々あってテニス部の無い進学校に行った後の話。一応スポーツものの小説ではあるが思いの外試合や大会などのシーンは少なく、軟式テニスという舞台の上で少女達の出会いや友情、成長などを垣間見ながら楽しむ事が出来た。楽しく優しく可愛く強くをモットーに頑張る彼女たちの今後がとても気になるので続編を熱烈希望します。爽やか度250%。2018/03/14
しーまま
11
茨城県の県西が舞台とのことで読んでみた。オレンジ文庫は読みやすくてよいですね。この中学校や高校にモデルはあるのかな?とそっちが気になってしまった。2017/03/22
punto
6
私はかなりの運動音痴なので、スポーツの青春物にはあこがれます。爽やかな読み心地でした。しかしそれにしても、(1)茨城県の図書館で郷土歴史のところに置いてあったのはなぜ(2)作者は女性だとずっと思っていました2020/06/20
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- 和書
- さむらいの本懐 文春文庫