出版社内容情報
頼朝、義経、西郷、勝―人の襃貶は棺を蓋うても定まらない。時の流れの審判を経れば、勝者も敗者もみなひとしく美しく懐かしい
内容説明
源頼朝、義経、西郷隆盛、勝海舟…。人の褒貶は棺を蓋うてもなお定まらない。永い時の流れを経てみれば勝者も敗者もみなひとしく美しく懐しい。遺るのはただ、男の美学の存否のみ、その尺度で測られることこそが「さむらいの本懐」だろう。円熟の史眼で転変を凝視する巨匠の小説と随想集。歴史を読む醍醐味はこの一冊に凝集される。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yukihiro Nishino
9
海音寺潮五郎氏の小説・随想集。勝海舟の話は読み応えがあり面白かった。やはり、勝海舟と西郷隆盛は偉大な人物だったのだ。その他の随想集も面白く、古い作品ではあるが、教育制度の話や経済の話などは現代でも十分通用する意見であり、納得できるものであった。2016/05/25
出世八五郎
9
源頼朝と勝海舟を史伝として+短編:献上の虎と随想いくつかで成る。多分、そこらの歴史小説より海音寺史伝というものは面白い。歴史小説で描かれない余談的なものがふんだんに盛り込まれてるからか。司馬を面白いと思うのも余談があるから。本書、随想などは脳裏に刻まれず。2014/01/18
叛逆のくりぃむ
5
收録されてゐる勝海舟の史傳が出色の出來榮えである。2015/08/25
gachi_folk
3
勝海舟、西郷隆盛。この2人の千両役者無くして平和的江戸城開城はあり得ない。最後まで徳川家に忠義を貫いた勝。さむらいの本懐とはこれなんだな。2013/03/19
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