内容説明
小説の翻訳における問題点は?ドイツでは開高健、大江健三郎は、どう翻訳され、どのように受容されているのか?逆に、トーマス・マンは、日本の戦後の作家、北杜夫、辻邦生、三島由紀夫、吉行淳之介、中野孝次らにどのような影響を与えているのか?ドイツ語圏における日本文学研究は?―ドイツと戦後の日本文学を架橋する試みである。
目次
第二次世界大戦後の日本文学
ドイツにおける日本学研究―ドイツ語圏日本学大会に参加して
小説の翻訳についての一考察―開高健『夏の闇』のJ.Berndtの訳を例として
トーマス・マンと日本の戦後文学―作家に見る、マンの受容
ドイツ語圏における大江健三郎とその文学
大江健三郎―文学的略伝
わたしとドイツ語、そしてこの本―後書きに代えて