出版社内容情報
大学教授である父が研究にお金を費やすため、貧乏暮らしの大学生の由莉。ある日「時給二千円、飲食店でもないのにまかないつき」という求人を発見し、喜んで面接に。だが、その会社は様子がおかしくて…?
内容説明
大学教授の父が研究にお金を費やしてしまうため、超弩級の貧乏暮らしをしている大学生の由莉。ある日、「時給二千円、飲食店でもないのにまかないつき」という好待遇のバイトの求人を見つけ、喜んで面接に向かう。辿り着いたのは和洋折衷の大豪邸。千早紫季という名の美しい青年社長に出迎えられる…が、この「千早人材派遣會社」、どうも様子がおかしくて―!?
著者等紹介
長尾彩子[ナガオアヤコ]
東京都の吉祥寺出身。2010年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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hirune
62
張り子のわんこの手触りはどうなのかしら?モフモフじゃないよね…。フツーな感じにあやかしを派遣して働かせ自活を目指すお仕事コメディ。ツンデレ社長紫季とできるバイト由莉、食いしん坊な犬張り子の付喪神 豆大福の3人のドタバタなやりとりが楽しいです!あとバクダンおにぎりに羽と三本足のついた(ような見かけの)ヤタガラスが想像するだに可愛い(//∇//)♡軽くて楽しい読み物でした☆2017/02/08
もも
56
ちょっと息抜きに。初読み作家さん。さらりと読みやすくて面白かったです。大学教授の父が研究にお金を費やしてしまうため、貧乏暮らしをしている大学生の由莉が主人公。好待遇のバイトの面接に行ったが、そこはただの『人材派遣會社』ではなくて――。タイトルの通り、色々なあやかしが登場。悪霊をグーパンチで撃退できてしまう、しっかり者の由莉の社長に対する冷静な突っ込みが面白かったです。社長は色々と大人げないぞ(笑)。2巻目が出てるなので、読んでみたいと思います。2016/10/29
まるぼろ
50
非常勤講師で薄給な上に研究に給料を費やす大学教授の父親を持つ新藤由莉は、かなり待遇の良い人材派遣会社の人事補助スタッフ募集の求人を見つけ、そこに応募してみるが…と言う所から始まるお話です。とても面白かったです。千早が由莉を採用するまでは大分猫を被っっていてどうなる事かと思いきや、むしろ素の方がぶっきらぼうながらも優しく面倒見の良い人に感じられて好印象でした。個人的にはどのエピソードも楽しく読めましたが夕顔と薫の話は良かったです。千早と由莉の進展具合も気になる所で、次巻も楽しみです。2016/11/21
むつぞー
48
態度は横柄だけどやり手で根は優しいがチョット残念な千早社長、頭が良くて美人の貧乏女子大生・由莉。 この2人が働くのは妖怪派遣会社です。 都会の人に紛れて暮らす妖怪は多くいて、食べていくためにちゃんと仕事をしています。 このあたりの設定が面白かったですね。 途中から仲間になる豆大福もマスコット的に可愛いし(最初のアレは大問題だけど)。 連作短編なので読みやすいので気楽に楽しめました。 猫又の夕顔の話が好きだなぁ~。2017/01/20
よっち
46
大学教授の父が研究にお金を費やすため超貧乏暮らしな女子大生の由莉が、好待遇過ぎる求人に飛びついてあやかしのための人材派遣会社で奮闘する物語。美しく金持ちだけどやや性格の悪い社長千早と、貧乏だけど真っ直ぐでたくましい庶民派な由莉。感覚が違い過ぎて最初は衝突していた二人が、お互いを知るうちに認め合うようになる関係がいいですね。弁天様が井の頭公園で「リア充なんて爆発すればいいのですわ」とか呪っているのはツボに入りました(苦笑)のんびりと和める雰囲気はとても良かったですし、二人の今後も気になるので続編に期待です。2016/01/07
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