出版社内容情報
かなりや荘で元漫画家幽霊・玲司や住人の編集者・美月に見いだされ、漫画家をめざす茜音。なかなか芽が出ず焦る中、かなりや荘で事件が!? そして、美月の編集部にも動きが…回復と救済の物語第2弾!
内容説明
古い洋館アパート、かなりや荘で、元漫画家の幽霊・玲司や編集者・美月に見出され、漫画家をめざす茜音。なかなか思うようにいかず焦る中、かなりや荘で事件発生!?そして、美月の編集部にも動きが…。星々をつむぐように、物語は静かに動き出す―。優しく力強い回復と救済の物語、待望の第二弾!!茜音の母・ましろを描いた番外編、「空から降る言葉」も収録。
著者等紹介
村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第四回椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SJW
121
シリーズ第2弾。前作で縁があって「かなりや荘」に住むことになった茜音は、漫画の才能があり住人の漫画編集者に認められて描き始める。また他の住人とのゆったりとした生活や、幽霊として現れる漫画家の玲司とのやり取りが微笑ましい。最後の番外編は茜音の母「ましろ」の話。茜音を見捨てて酷い親と思っていたが、茜音の知らない悲しい話で、新宿が舞台で登場する病院は入院したことがあり、ホテルもよく知っているのでとても身近に感じる。シリーズ第3弾が2020年1月に出たので、出るまで4年以上。たくさん同時に書いているだろうな。2020/02/29
七色一味
82
読破。えぇっと、とりあえず濁点の有無は、ゲラの段階で添削しておいてくださいね。第二刷では訂正が入るんでしょうね。どことは言いませんが(←いじわる^^)☆気になるのが、村山さんの文章だと「綺麗すぎ」で「丁寧すぎ」なんじゃないかと言う点です。カテゴリ的に児童書であればこれでいいんでしょうが、主人公の年齢を考えると対象は中学生以上かな。そうすると「くどく」感じられてしまうかもしれません。2016/08/05
美登利
81
1作目をもう一度読み返せば良かったかしら?と初めのうちは感じて居たのですが、少しずつ思い出しました。新しく登場人物も増えているので、単独で読んでも大丈夫かなと思います。とにかく茜音の持つ雰囲気がとても可愛らしくしっかり者で、心惹かれます。もし自分に女の子の孫が出来たら、こんな風に育ってくれたらという願望で一押ししたい名前です(笑)今回は茜音とユリカ、美月と絵馬、女の友情物語がメインでどちらかと言えばほのぼのしていると感じていましたが、番外編でのましろの話では少し胸がキュッと痛くなりました。色々良かったな。2015/11/21
hirune
73
前巻で茜音の母のましろが余りにも無責任で勝手な行動をするのを酷いと思ってましたけど、この巻の番外編で天才少女の悲劇とそれに縛られて苦しんできた経緯を知ると泣かされてしまいました。でも娘がなんとか危機を乗り越えたように、母も自分を想う人達の愛と優しさを受け止めて立ち直りそうなので嬉しいです。しかし、茜音の新人賞にチャレンジする作品のプロットが壮大過ぎてどう考えても短編にならないのでは?^^; 次巻の彼女と競い合うライバルの少女達に会えるのが待ち遠しいです♪2016/02/18
ゆかーん
58
すっかり、かなりや荘に馴染んだ茜音ちゃん。心も体も休まる、自分にとって大切な場所となっていますね。このアパートの住人に、悪い人が一人もいないのが理由でしょうか(笑)見た目は奇抜なモヒカン男も、巻き髪の美しい編集者も、みんなみんな優しくて魅力的な人ばかりです。まるで、1つの家に1つの家族が生活しているような気持ちになりました。番外編では、茜音ちゃんの母親のましろさんが登場しました。ずっと無責任な人だと思っていましたが、誰よりも自分の夢にひたむきで一生懸命だったことを知りました。夢を諦めないって大事ですね!2018/03/21
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- からゆきさん 朝日文庫