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出版社内容情報
南国の大都市カル=ハダシュトの都が炎上した日、反乱を起こした『砂蠍』は戦姫ソフィーの活躍もあって鎮圧された。
弓の王を名乗る者ネリーは行方をくらませ、いずこかの地で陰謀の糸を張る。
七部族会議は不調のまま終わり、魔弾の神子と弓巫女たちはそれぞれの部族に戻っていった。
つかの間、訪れる平穏な日々のなか、ティグルが魔弾の神子を務める『天鷲』と『一角犀』の両部族は着々と力を蓄える。
ティグルとリム、ソフィーは、黒猫の女王に会うため、ネリーの陰謀の正体を探るため、一軍を率いて大いなる虚の社へ向かう。
しかしその道中、一行は『砂蠍』の奇襲を受けるのだった。
内容説明
『砂蠍』の暴走により、七部族会議は決裂し、カル=ハダシュトの都は炎上した。ジスタートの使者としてこの地を訪れたソフィーの活躍もあり、ティグルたちは『砂蠍』をからくも退ける。だが、弓の王ネリーは混乱の中で姿を消し、他部族の魔弾の神子と弓巫女たちもそれぞれの目的のために去っていった。つかの間、訪れる平穏な日々のなか、ティグルとリム、エリッサが統率する『天鷲』と『一角犀』の両部族は着々と力を蓄える。そして、ティグルたちはネリーのたくらみを阻止するため、またケットとの約束を果たすため、一千の弓騎兵を率いて宿営地を発った。風雲急を告げる、南の島の魔弾の王伝説、ついに物語は佳境へ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
戦姫ソフィーの活躍もあっては鎮圧された砂蠍の反乱。ティグルとリムたちは黒猫の女王に会うため、ネリーの陰謀を探るため、一軍を率いて大いなる虚の社へ向かう第二弾。行方をくらませた弓の王を名乗るネリー、不調のまま終わった七部族会議。これを機に黒猫の女王に会おうとするティグルたちを道中で奇襲した暴走する砂蠍。ネリーの目論むティル・ナ・ファ復活、黒猫の女王との問答と背景が明らかになってゆく中で、部族間抗争自体はあっさり収束しそうな雰囲気ですが、思わぬ新キャラ登場が今後どう効いてくるのか、あとはネリーとの決着ですか。2022/06/05
彼方
10
『砂蠍』の暴走により七部族の会議は決裂。姿を消したネリーの暗躍を探るべく、また猫の精霊との約束を守るため天の御柱へと向かう第2巻。早くも失速というか、露払いと布石の溜め回でしたね…合間に語られるティル・ナ・ファ復活の目論み、今の所ネリーの狂信に魅力がないのであんまり…女王な猫様との答え合わせはすっきりしましたけれど…。そして少々強引に結ばれたティグルとリム、更に超常の娘と…名付けに理由があってもその名前は引くなぁ…リムともそこで全然話し合わないし、凍漣ほどベタつかずとも、もう少し二人三脚してほしさがある。2022/04/25
みどり
7
七部族の内乱とそれぞれの立ち位置がはっきりしてきたところで、やっと次に進むのかと思いきや。 進んだところが、娘の誕生??みたいな??? これから割と終わりが見えるけれどその間に紆余曲折はありそうだけれど。 2022/06/04
Abercrombie
4
読みづらい文章、さっぱり興味の持てないストーリー、鼻につく登場人物たちの会話(特にエリッサ!)。何度も投げそうになったが、妖精王が主人公に子猫の案内人をつけたあたりから、やっと話がまともに動き出し、漸う読み終えることができた。2022/07/22
fujikura kazushi
3
たとえば、人々は信じている。いつまでも昼の次に夜が来る、夜の次に夜明けが来る、とそう理解している。沈んだ日は、次もまた同じように昇るのだと。 はたして、そうだろうか。 冬の次に春が来ると、春の次に夏が来ると、夏の次に秋が来ると、どうしてそう思えるのだろうか。 去年咲いた花は、また今年も咲くことを当然であると、なぜそんな無邪気に信じられるのだろうか。 もったいぶっているわけではないよ。 われはただ、皆の目にみえているものがすべて真実とは限らないと言っているだけだ。 星の輝きに永遠をみる者たちに対して、幼子の2024/01/31