- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ダッシュエックス文庫
出版社内容情報
新人の揉め事処理屋である紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が来た。その少女は、大財閥の御令嬢・九鳳院紫。そして自由奔放な紫との共同生活に慣れたころ、最悪の使者が現れ……!?
内容説明
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始する。紫の登場は、幼なじみの情報屋・村上銀子や、師匠の孫娘・崩月夕乃、また真九郎の住む五月雨荘の住人たちとの騒がしい日常にさらに拍車をかけることに。我侭ではあるが、純粋な紫に触れていくうちに、真九郎は自らの心に変化を感じ、次第に打ち解けていく。だが、二人の距離が近づいてきたある日、最悪の使者が終わりを告げる。宿命、楽園、そして紫の願い。全てを知った真九郎の選択は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
highig
18
( ^ω^)『わたしは、恋というのをしてみたい』 電子書籍版購入に伴い再読・・・五回目くらいか? 基本的に『紅』という物語は、この第一巻を以って十全に完結している。極論すれば、これ以降の巻は蛇足に過ぎない。無論、ラノベ界最萌幼女たる【絶対正義】九鳳院紫ちゃん在る限り購読は永遠に継続される。これは少年に救われる少女の物語。これは少女に救われる少年の物語。因習に囚われた少女と過去に囚われた少年。互いの存在が互いに勇気を、そして未来へ・・・・・ 「人生には無数の選択肢がある。が、正しい選択肢なんてもんはない。2016/10/22
サキイカスルメ
17
紫が大変可愛かったので満足!揉め事処理屋の真九郎と九鳳院家のご令嬢紫のお話。初読みです。素晴らしい幼女でした、というのは置いておいて、とても面白かったです。少しずつ歩み寄っていく2人の絆に微笑ましく思っていたら、胸糞悪い敵登場でお姫様が奪われ、取り戻すために強い敵に立ち向かう真九郎という流れが熱かったですね。真九郎の紫の前でだけは強くいようと決めたところがカッコよくてもう。あとは、ひたすらに紫が可愛かったです。最初からツンツンしつつも素直でよい子でしたが、真九郎に懐いてからは破壊力抜群でした。続きも読もう2014/12/24
Yobata
16
久々だったのでやはり再読のため購入w紫との出会い。紅香によって連れてこられた紫は最初の頃はこんなにもトゲトゲしてたんだねw懐かしいwでも自身を顧みず助けてくれたことで一気に軟化。チョロいような気もするけど、それが逆に年相応の女の子に見えるようになったから良かった。紫の正体は表御三家の九鳳院家の娘で追っ手はその長男。本当時代錯誤の下衆野郎だったけど、真九郎が紫の為に解放した崩月の力は相変わらず強いなwでもそれだけでなく、九鳳院当主に啖呵をきれる程の真九郎自身の力も見事だった。2014/12/21
クロウ
13
新装版ということで、これを機に読んでみたけど、素晴らしい作品だった。圧倒的な敵に膝を折りかけた真九郎が、紫の救いを求める声を聞いて再び立ち上がる。弱さを嘆いていた真九郎だけど、これこそがヒーローだと感じた。己の大切な人を守り抜いてみせたその姿に痺れた。五月雨荘の住人や、紅香、崩月家などまだキャラの掘り下げがされていないので次回以降に期待です。2014/12/23
空箱零士
9
★★★★★ 僕たちの周りには幾多もの強さが瞬くように存在する。悪い奴から、力なき者たちを守る、強い者たち。僕たちは彼らを「ヒーロー」と呼ぶ。ヒーローは尊いものだ。僕たちの正しさを力強く代行してくれるから。しかしその「正しさ」は実現されて当然になる。接客業と一緒だ。ヒーローは「お客様」に応えなくてはならない。「正しさ」が執行されるからにはそれを裏切ってはならないのだ。それは尋常なことではない。そしてだからこそ尊いはずなのだ。しかしそれはつい忘れられる。いつしかその尊さの根源と向き合うことをやめてしまうのだ。2015/05/29