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出版社内容情報
リテトエト嬢は、まだ背も胸も成長途上の、小さな女の子──そして没落貴族!! ある日、突然屋敷が焼き討ちに遭って、逃亡生活を強いられる。そして、生き延びた先の孤島で魔物たちに出会い──!?
内容説明
貴族のご令嬢リテトエトは背も胸も成長途上の小さな女の子。ある日、リテトエトは、屋敷が焼き討ちに遭い、没落貴族へと転落してしまったのだ!逃亡生活を強いられ、追っ手に殺されそうにもなりながら、セバスという執事に逃がされ、生き延びる。流れ着いた先のとある孤島で、そこに棲む謎の生き物たち“魔物”に出会ったのだ!生活に苦しむ魔物たちをみかねたリテトエトは、元貴族のスキルを活かし彼らを助けたいと思う。二周目の人生では、誰かの役に立ちたい…みんなと幸せに暮らしたい…と。リテトエトは、奇想天外な魔物たちの生態に戸惑いながらも、彼らの『まちづくり』をサポートすることになったのだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
39
「貴族」というものは悪として振る舞い、嫌われなければならない。そんな世界で家族焼き討ち川に落ち、流れ着くは魔物の島。悪役令嬢の生き直し人生、はじまります。マルイノさん目当てで読んだけど、立場上周りに優しさを捧げられなかった女性が違う種類の魔物達に素を出していく、また、立ち向かっていく光景は素敵なものです。最後はつまり、そういうこと?マルイノさん効果か何処かふわふわして、何か優しい童話的な話。2025/02/12
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
23
【★★★★☆】没落貴族の少女リテトエト(リテちぃ)が落ち延びた孤島で出会ったのは、ヘンテコでキモカワイイ“魔物”と呼ばれる不思議な生き物たち。 憎まれ貴族から一転、成り行きで始まった魔物世界のまちづくりアドバイザー。誰かの役に立ちたいという“二週目人生”のささやかな願いは叶うのか。 これは良いです、著者の新境地ともいうべき不思議可愛いワールドとイラストレーターとの相性が抜群。 プロット等も前作『アプローチ、アプローチ。』より格段に向上してて、作家としてただならぬ成長を見せてくれたことに驚きです。2014/05/15
メロリン@5月は再読強化キャンペーン!
15
作品の世界観はとても良く面白かった思います。マルイノさんの絵も作品にマッチしていて良かったと思います。ただ全体的にもうちょっと掘り下げて欲しかったですね。願いや望みをもったまま死んでいった者が魔物になり、願いが叶ったら成仏されるという設定は良かったと思います。怪鳥に関しては結構早い段階で気づいてしまいましたが、作品の落としどころとしては良かったと思います。作者の他作品をみていると続きものだとクオリティが落ちるし単巻で上手くまとまっているので1巻完結路線で頑張って欲しいところではありますね。2014/01/25
ホシナーたかはし
11
悪役を演じてきた少女の、二度目の物語。魔物たちのアドバイザーと言っても、大して活動していたようにも思えず、途中執事の妹が現れるところも展開が急すぎる。ただもっと掘り下げて丁寧に話を進めても良かったのでは?少女の自己犠牲的行動は衝撃的だった分余計にそう思います。2014/01/27
T.Y.
11
人に嫌われることを任とする職業「貴族」の少女リテトエトは、没落して魔物達の住む島に辿り着く。独特の生態と緩いテンポの魔物達に豊かな生活を与えるアドバイザーとなる彼女だが、やがて幸福な生活を破壊する者が訪れ…。語り口た魔物との交流は『人類は衰退しました』を思わせるが、物語の軸は嫌われ役を引き受けてしまうリテトエトが新たな人生で幸福を摑む道のり。しかし、貴族の設定に関する世界観はシュールな設定と言うべきか微妙なところ。2014/01/26