出版社内容情報
親がわが子を傷つける。ことばで、暴力で、そして「無関心」で…。年々増え続ける子ども虐待の痛ましい事件。踏みにじられた子ども達を救うため、全力で闘い続ける人々と、生き抜こうともがく幼い魂を描いた、渾身のドキュメンタリー。
あとがき:ささやななえ/椎名篤子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
88
読友さんのレビューに誘われて。虐待と聞くと、切ない・痛い・・等簡単に感想は浮かぶさ!しかし一番は怒りだ!早朝から一気読みだった。コミックだから手に取りやすいと思う。読むべきだ!だけど、ここで読む人は真っ当な人だろう。問題解決にはその真っ当な人々の怒りで振り上げた拳を世間に、行政に向けたい。物言わぬ視線を親に向けたい。子どもは一人では生きて行かれないのだから・・10年前と何かが違っているか?無くならないのは何故なんだ。ここにも平和な国・日本の現実があった。子どもたちがゆっくり眠れますように・・2016/11/13
しいたけ
73
コミック版なのだが、とにかく素晴らしかった。実はもっとショッキングな形で煽った本かと敬遠していた。真逆だった。いつも虐待の本を読んで「ちょっと違う」と感じる違和感が針の先ほどもない、現場の真実が描かれていた。虐待対応は職員を疲弊させる。日々何度も魂を殺された子どもが背負う愛着障害が、簡単に乗り越えられるはずがない。乳児院、児童養護施設、自立援助ホームなどの取り組みもよくわかる。被虐児の顔つきの表現が上手い。所々で出てくる虐待死した子どもの絵が、もうやりきれない。2016/10/02
まみか(再登録)
5
中2の娘が先に読み、『この本はヤバイ……』と。今風なコメント。読みきるのに、とても時間が要りました。きっと、出版当時の2012年から5年を過ぎて、やはり、こうゆう事例は増えてきているんだと思います。それが一番、痛いです。自分が誰かからしてもらったことしか、してあげれない。私も『無償の愛』を生み出してゆこう、その事からでしか、変えてゆけないんだと、思っています。2017/08/22
こばまゆ
3
やはり、「凍りついた瞳」は、非常に勉強になる!2014/03/14
まる
3
本屋で衝動買い。これでも10年前の作品なのかと不思議な感じ。2012/11/25