内容説明
観世流における家元制度の理念とその運営は!各演者たちの師弟関係、分派構成や家々の家格をめぐる競争関係を客観的かつ実際的に分析する。宗家、別格家、職分家、師範家が家格を維持し上昇するため、宗家ないし師匠への献身や内弟子の同期的結合の果たす役割を具体的に解明する。
目次
1 能楽社会の構造―座の集団性と家元制度(初期猿楽座の構造;近世能楽社会の構造(流派の発生と家元制度;流派の結合と座附制度))
2 能楽関係論文集(能・狂言―その社会学的研究の分野;芸能社会と家元制度―流派における師弟結合の特質;能の家元制度;伝統的芸術と結社;「家元制度」について;家元制度)
著者等紹介
島崎稔[シマザキミノル]
1924年東京に生れる。1949年東京大学文学部社会学科卒業。1952年高崎市立短期大学講師。1957年中央大学文学部講師。1966年中央大学文学部教授。1989年永眠。中央大学文学部名誉教授
島崎美代子[シマザキミヨコ]
1927年東京に生まれる。1949年東京女子医学専門学校卒業。1953年東京大学経済学部経済学科卒業。高崎市立短期大学助手、講師。1969年女子栄養大学教授。1978年日本福祉大学経済学部教授。1997年日本福祉大学停年退職、同大学福祉社会開発研究所客員研究所員として現在にいたる
倉沢進[クラサワススム]
放送大学教授
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