感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リッツ
25
昔買った本が出てきて思わず再読。うわぁ懐かしい!作者の思い入れタップリな世界。許されない愛、逃れられない運命…と、子供の頃むさぼるように読み、大人の雰囲気に憧れたのを思い出しました。それはどの年代の方にもそれぞれ当てはまるのだろうけど、りぼんや少女コミックを多感な頃に味わえて、幸せだったなぁと思いました。2017/10/28
れい
9
【図書館】絵柄もだいぶ異なるし、昔の少女漫画といった感じだけど、昔の少女漫画の良さが出ている作品だと思う。人生や歴史に翻弄される哀しみや苦しみ、人への愛憎が強く描かれていて、今だったら全く受けない内容なのだと思う。でも、私はこういう作風も残っていって欲しいと思う。2025/01/25
きゃろる
5
文庫の『摩耶の葬列』読んだけど、巻末の一条ゆかり先生のインタビューが一番面白かったかも。いや、もちろん長編三つとも面白いんだけどね。美しい弟を愛してしまった女の話、お嬢様と軍服、ミステリー仕立てのレズビアンもの。どれも物哀しい感じ。 私はもっと後の一条ゆかり先生の、ハイテンションでドタバタな感じが好きなんだけど この頃はこの頃で良いですね……。美麗な絵とドラマティックな展開。2025/06/19
還暦院erk
5
大昔ホンの少しだけ友達の家で読んで印象に残っていた『クリスチーナの青い空』を読みたくて大人買い。スペイン内戦にナチスが介入という凄い時代設定、容赦ない暴力&殺人シーン。これが少女漫画月刊誌『りぼん』の別冊付録だったとは!60年代の洋画作品のような重厚感と力のこもったラスト。声高に戦争反対を表現してないからこそ伝わるものがある。拍手!で、表題作も有名だが『おとうと』ヒロインの病んでる愛情がまた凄い。p35で見せる歯!p44の恐怖!トップモデルとして稼いで弟を養い我が物にする姉視点で話は進むが…結末は内緒♡2020/10/26
のりすけ
5
当時の「りぼん」は、よくこういう系統の作品にOK出したなぁ。かなり「お姉さん」向きの作品ですがな。一条ゆかりの、絵がサイケで時代を感じました。でも、古いんだけど、古臭くないのはさすが。セリフがかっこ良くて、フランス映画みたい。2015/03/23