出版社内容情報
公爵家の跡取り男子として育てられたユフィは、誰よりも強く賢く凛々しい美青年。そんなユフィの真実を知る貴公子ヴィンセントは“彼女"を密かに愛していた。無二の親友になった二人だが、ある転機が訪れて!?
内容説明
シエラ公爵家の跡取り男子として育てられたユフィは、誰よりも強く賢く凛々しい美青年。突然の王太子出奔により、彼女は次期王の候補者として挙げられる。そこに現れたのがもうひとりの候補、クロヴナー公爵家の貴公子ヴィンセント。そして彼は、ユフィの真実を知っており、彼女をひそかに愛していた…。無二の親友として絆を深める2人だったが、ヴィンセントの一途な想いは止められなくて!?
著者等紹介
御永真幸[ミナガサナユキ]
静岡県出身。『ただここに降りしきるもの』(『無音の哀戀歌~さようなら、わたしの最愛~』と改題して出版)で2010年度ノベル大賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蝶よ花You
37
身分を偽った男装の麗人のお話は世の中に多々あれど、ここまで偽りきった話も珍しい。次巻がある事は知っていたので、むしろ徹底してヒーローのみに正体が知れたまま、世間を偽り続けて世を統治する男装の女主人の物語として話が続く、というのも面白いとさえ思わされた程。そこまで読者に思わせてしまった事が、「世にも不憫な王」というヒーローの座を作り上げてしまったのだから、嘆かわしくも面白い(笑)。まだまだ「自分が男である」という意識が多方面で拭えないユフィですが、ヴィンスの想いと責任で女にされていく様も楽しみな作品。2015/11/03
フキノトウ
23
男装のユフィが生き生きしていて、ちょっとズレていて面白かった。お嬢様至上主義で厳しいロイドと、二面性を持つ美少年小姓ジルノーラ、可愛くて友人でもあるメイドのエリカと周りの人達もイイ人達ばかりでとっても、よかったです。2014/05/17
幸音
14
ひとり総選挙当選作。雑誌版の偽装結婚ケンカップルを読みたかったのに、かなり設定変えたなぁ。雑誌版の要素は一体どこへ。でもこれはこれで楽しめた。男装した時期国王候補の公爵ユーフェミアと病弱を克服したもう1人の候補である公爵ヴィンセント。男前っぷりが半端ないユフィだけど、可愛いものやドレスが好きだったり、12年の男装生活を送ってきたがために女性である自分や妻の立場に葛藤するところが面白かった。終章がそれまでの雰囲気と変わってかなりラブコメっぽくて、ヴィンスが本当に不憫すぎる。2人のいちゃいちゃを読みたいな。2014/02/04
ゆり
10
明るく楽しくときめいて読める少女小説。こういうの好きです。ユフィの完璧な男装っぷりと、可愛い服とかお菓子とか大好きな女の子らしいところの二面が、すんなり馴染んでいろのがいいな。自然に感情移入できて、幸せになってほしい。ヒーローのヴィンセントも不憫だけど決めるべきところはきちんと決めてくれるひとで格好良かった!結婚直前のあの台詞以外は……(笑)。エリカにロイドにジルノーラ、公爵家の三人組とユフィの関係も良かったです。脇役キャラの背景とかユフィの過去とかもう少し色々読みたいなあ。イラストもよく合ってる。2014/02/23
蜜葉
8
訳あって男として育てられた公爵家の令嬢ユフィとかつて病弱だった、もう一つの公爵家当主ヴィンセントとの恋?物語。設定はだいぶ違うけど、大好きな「ベルサイユのばら」のオスカル系のお話でかなり良かった。ヴィンセントに女であることを言い当てられて、それから好きだとキスされるシーンでかなりきゅんきゅんした!続きも読みたい(^^)2014/07/09