内容説明
花寺学院高校の生徒会役員には、一卵性双生児の薬師寺兄弟がいる。日光・月光と呼ばれ、常に行動をともにする彼らは、一緒にいないと違和感を覚えるほどだ。そんなある日、いつものように生徒会長の烏帽子子・福沢祐麒が生徒会の手伝いをしていると、月光先輩がおもむろに腹痛を訴えはじめた。どうやら虫垂炎の疑いがあるらしく、祐麒は日光・月光先輩に付き添って病院へ行くことになるが。
著者等紹介
今野緒雪［コンノオユキ］
１９６５年６月２日、東京生まれ。『夢の宮 竜のみた夢』で１９９３年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
17
薬師寺兄弟の不思議発見エピソード。そしてそれに連動して、花寺生徒会メンバーのそれぞれの家族との様子が垣間見えた。アリスの家の姉妹は、なんだか、いいな。もっと眺めていたいというか。 ２人で２人という不思議な双子である薬師寺兄弟の摩訶不思議な感覚に存分に浸るなど。アンビリバボーで特集されそうですね。巻末にはアンドレ先輩と柏木先輩の幼少期のエピソードを収録。 ベストイラストは、39頁の柏木先輩とユキチ。 ６／10点2013/04/17
kitten
10
お釈迦様の再読。今回は、兄弟や家族がたくさんでてくる。福沢家はもちろん、ショーネン、高田、アリスの一年生組の家族、姉妹がわんさか。しかし、高校生のヤローどもだけで鶴を折るという発想はなかなか出てこないんじゃなかろうか。2022/03/19
紫鈴
10
何故表紙が日光月光じゃないん？ビジュアルの問題なのだろうか。リンクする双子、片割れが居ないとダメになっちゃう月光の不思議。あちこちで入院が重なりプチ蘊蓄もあり。生徒たちの家族が出てきてそれぞれの家庭環境に、なるほどなと思う。短編は優と礼一の初対面の幼き日の思い出。☆４2022/02/03
紅
10
電子書籍にて読了。薬師寺兄弟のお話。双子の精神、身体の繋がり。自分の片割れがいるってどんな気持ちなんだろう、私には兄弟すらいないからよくわからない。個人的には、本編より柏木さんとアンドレのエピソードのほうが面白く感じた。2014/07/04
青
8
不思議な話でした。そういう話なんだと読んでしまいました。前巻は学園祭で、今回は黄薔薇革命。やっぱり前巻はよく楽しめたな、と思います。2013/07/29
