内容説明
人が死に至る時の情景を見る能力を持つ少女オリガは、エルツベルガー男爵の屋敷に招かれ、犬の肖像画を依頼される。ある日スケッチをしに屋敷に向かうと、男爵は不審死を遂げていて!?また、死んだはずのオリガの父ハルコルト男爵を目撃したという証言も舞いこんで、オリガは地区警察副署長のロジオンとともに真相を探り始めるのだが…!?ロマンティック・ロシアン・ミステリー第二弾。
著者等紹介
毛利志生子[モウリシウコ]
11月7日生まれ。広島県在住。龍谷大学文学部卒業後、生花の専門学校、トリマー専門学校を卒業。『カナリア・ファイル―金蚕蠱』で’97年度ロマン大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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meg
12
帝政ロシアの裁判制度やユダヤ人に対する差別、宗教など二巻目も「そうなんだ!」と自然と納得しながら読み終わりました。「ここで復習しろ」の辺りは何だか笑ってしまった…私もぜひともレオニードに宗教学の講義をして頂きたい!「降って湧く」ロジオンは1巻ではあまり性格がつかめなかったけど、この人はひたすらに穏やかで犬っぽいんだなあとこの巻で何度も再確認。アーサーはもうちょっと活躍する日がくるのかな~楽しみです。読み応えがあって文句なしに面白いです!!2010/07/31
綾瀬ちかこ
11
出ましたね黒幕、そして挿し絵はありません。どことなく苦手意識があったレオニードがいい人で、思わずグラグラと揺らぎましたが、でも相変わらず癖が強いですね。アーサーがとことん英国紳士なのですが、当のオリガはまだまだ苦手意識が強い模様。深まる謎に見え隠れする真実……続刊の発売があればなあ。2012/08/27
shizuca
8
発売が2010年。「風の王国」も完結したしぜひ続刊を執筆していただきたい。ロジオンとレオニードがじわじわとオリガからの好感度をあげていって嬉しい。ロジオン一推しかと思いきやレオニードにもいいとこがまわってきていてありがとう毛利先生。物語もオリガの父親の件もようやくスタートラインにたったところだし、読みごたえのある作品だし、ロシア舞台の小説も貴重だし、ということで続刊希望の葉書は出版社にだせばいいのかしら???2015/01/11
U
8
アーサーもレオニードもわりとオリガ思い(?)なところにニヤニヤしました。でもやっぱりロジオンが好きだなぁ。2010/07/06
ちるる
7
謎が少し明らかになった?でもより謎めいてもきたような?なシリーズ2冊目。超重要キャラが出現して一層父親の真相が知りたくなった。オリガが相変わらずお堅くてだからこそちょっとしたニアミスにニヤリとしちゃったりする。婚約者がまるで絵の中の紳士みたいで温かみが感じられないのが今後に影響しそうで気になる。私は断然ロジオン押しです(笑)2011/10/14
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- 和書
- きみのこと好きだよ