内容説明
リジムが戦地で崩御―。突然の報せに愕然とする翠蘭。リジムの面影を求めて、城内を夢うつつに彷徨う…。しかし国王亡き後、最高権力者となった幼き皇太子ラセルの名代として、王国をまとめる立場となった翠蘭は、気丈に悲しみをこらえながら政務に集中し始める。そんななか、侍女ロナアルワが倒れる。リュカは彼女が妊娠しているのではないかと言うのだが。荒れ狂う運命の波に翠蘭は…。
著者等紹介
毛利志生子[モウリシウコ]
11月7日生まれ。広島県在住。龍谷大学文学部卒業後、生花の専門学校、トリマー専門学校を卒業。『カナリア・ファイル 金蚕蟲』で’97年度ロマン大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆきこ
18
シリーズ14巻目。前巻の衝撃のラストから続く怒濤の展開に目が離せませんでした。翠蘭のリジムへの深い愛に涙しました。これからどうなるのか気になる!2018/10/20
空まめ
7
上の立場ってつらいですね。 悲しむ時間さえまともに与えられないんですね(汗) ホントに、リズムがいなくなってしまうなんて・・・。 そんな中で出た、ロナアルワの妊娠。 そして、謀反とか!!! どんだけ、波乱万丈なんですか2014/10/03
しるるん
6
まさか、コバルト小説でヒロインの相方が死んでしまうとは… この物語は史実に基づいて書かれているからそこは避けられなかったのでしょう。 もっとも私は恋愛要素より陰謀渦巻く内容の方が好きなのでそれほどショックは無かったが、本来の読者層は相当ダメージ受けただろうなぁ2017/11/07
ミカ
6
うっすらと、風の噂程度だけど、聞いていたから、嘘だと知りたくて、途中まで読んでいた、このシリーズの再読を始めたのに、やっぱり本当だったんだああああ…!と読みながら泣いた。史実を書ききった毛利先生はすごい。すごいけど、どうして、という思いが拭えない。でもケレスの言葉に少しだけ救われた。しかし次々と問題が発生して息つく間もない。襲撃とかよりロナアルワの件の方が怖い。嫌だ。2012/06/27
シュウ
5
前巻の最後の展開から、読むのをためらって数年。前巻まで再読し直し、ようやく読み進めることにした。史実を踏襲したとは言え、やはり悲しい。必要な存在がいなくなるということが、これほど国を乱す要因になる。問題が多発する。いかに彼が大きな存在だったか。2015/01/31