内容説明
「夢顔さんによろしく」―遠くシベリアの収容所から届く謎に満ちた手紙。送り主は名門近衛家の嫡男、文隆。アメリカ留学で華やかな青春を過ごし、上海で美しき中国人女性との恋に燃えた青年貴族。彼は日中戦争を終結させるべく必死の和平工作に臨むのだが、やがて過酷な運命に巻き込まれ…。知られざる貴公子の生涯を描くノンフィクション・ノベルの最高傑作。第13回柴田錬三郎賞受賞作品。
目次
第1章 一九四五~四七 東京
第2章 一九四七 モスクワ
第3章 一九一五~三四
第4章 一九三五~三八
第5章 一九三八~三九 東京
第6章 一九三九 上海
著者等紹介
西木正明[ニシキマサアキ]
1940年秋田県生まれ、週刊誌記者を経て作家に。80年『オホーツク諜報船』で日本ノンフィクション賞新人賞、88年『凍れる瞳』『端島の女』で直木賞、2000年に『夢顔さんによろしく』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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