内容説明
本部の指令を無視して、諸国漫遊の旅を続ける“黎明の使者団”。変態美少女総長のシアシーカに振り回されて、若輩団長・ハルセイデスは苦労が絶えない。そんな一行が乗り込んだ客船“海の泡号”には、シアシーカの元婚約者・ジェダール王子が偶然同乗していた。美形なのにゴーマンで身勝手で気まぐれなので女性にモテない王子殿下は、まだまだシアシーカに未練のあるご様子で…。
著者等紹介
樹川さとみ[キカワサトミ]
1967年1月24日、鹿児島県生まれ。佐賀大学教育学部教員養成課程卒業。1988年、第1回ウィングス小説大賞入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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透馬なごみ
5
んんー?今回ちょっと盛り過ぎ感が非常に濃い。表面さわ〜みたいな。船の中でたくさん問題が起きる設定はよかったんですけど、一個一個描写されてたので多いのと、え?解決?というのが多々。使節団が、船長と船のオーナーが全部解決しちゃったの方がよかったかも。バラバラすぎてまとまりがなかったように思います。ただ、ハルさんとシーカ姫の距離が最後縮まった気はしましたね。シーカ姫は内緒というか、自分を出さないのでちょっと心配だったんですけど、ハルさんが上手く立ち回ってる気がします。立ち回されているが正しいかな?2015/03/09
cgatocairb
5
B美少年おっとりひ弱なのに、ゴーレム団長に「守銭奴」と認められるだけの発言が随所に。双子は前巻に引き続きお役立ち。「禁止されないことはやっていいって思っている」年少組とそれを見守りつつ放置する年長組の団員を「うちのこどもに手をだすんじゃねえ」と守ろうとする団長と「妖怪胃袋娘」姫総長。王子御一行も楽しかった。今回の素敵おじさまは船長!「なにせ母なる海は、巨大なごみ捨て場だから」「まだ目的地についちゃいない。責任をもってあなたがたをお守りしますよ」 2014/11/21
まりもん
5
今回はミトラーダから思いっきり逃げ始めている所から始まり、船旅の始まりでもあった。追っかけてきた人物達からは逃げ船に無事に乗船することに成功した。そこにシーカの婚約者?だった人物が偶然にも乗船していたのだ。この船にはシーカ御一行とひけをとらない自殺志願の銀細工師、逃亡犯とそれを追う役人、吟遊詩人、病弱の娘とばあやなどが乗船。それぞれがちょっとずつ隠していることのせいで殺人未遂、下着泥棒などが勃発。 他にもどんどん騒ぎが起きて面白い。船という密室が想像をかきたてる。2012/03/22
きゅう
3
結局最後どうなったのかよくわからなかった。2012/11/27
高槻かなた
2
今回はドタバタ珍道中っぷりに拍車がかかっていたように思いました。ほんの些細なことが積み重なって大きな謎となるという話の流れがちょっとミステリー風味で面白かったです。最後にチラっと出てきたシーカの過去が気になります。2012/03/31
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- 和書
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