内容説明
バレンタイン企画が終わり、半日デートの少し前。祐巳は、教室で写真の整理をする蔦子と出くわす。写真部の部室を三年生に占拠されて、一人部活をしているのだという!それを聞いた祐巳は、蔦子を薔薇の館に誘い、ふたりで写真を見始めるが…!?(「フレーム オブ マインド」)祐巳と可南子の出会いを描いた「光のつぼみ」ほか、写真にまつわる姉妹たちのスペシャルストーリー10編を収録。
著者等紹介
今野緒雪[コンノオユキ]
1965年6月2日、東京生まれ。『夢の宮―竜のみた夢』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さわこ
11
写真を軸にした短編集。短編と短編をつなぐお話も入っていて、いつもながら構成が上手いなと思う。写真といえば蔦子さん、というわけで、表紙にもストーリーにも蔦子さんが多く登場し、新鮮で楽しかった。好きだったのは、江利子と令姉妹の始まりの物語。全く親しくなっていないのに姉妹になるというのは驚きだけど、惹かれあうものがあれば過ごした時間は関係ないのか。今回、短編集でお預けをくらった気持ちなので、次作で祐巳ちゃんと瞳子ちゃんがどのように進展するか楽しみ。★★★☆☆2022/01/08
kitten
10
マリみて再読。本編はほぼ片付いたけど、まだロザリオの授受がってところで時間は止まって、まさかの短編集。人物紹介に現薔薇様たちが出てこない。リリアンの、薔薇様たちとはあまり関係のない生徒たちの短編集。お気に入りは、「温室の妖精」知らず知らずのうちに妖精になってるのが面白い。怖いのは「ドッペルかいだん」アリコ、いくら先輩に言われたからって、夜に女子校に侵入してミルク買っちゃいかんやろ。2021/10/10
幸音
10
蔦子さんが表紙にいるのは珍しい。表題作と別の短編が交互になって時間軸がバラバラなので読みにくい。「三つ葉のクローバー」姉妹を別れさせると評判の女の子の話。でも心中は純粋なものだったかも。「枯れ木に芽吹き」笙子の姉と江利子さまのひととき。「黄色い糸」江利子さま視点で令さまと姉妹になる話。1年生の令さまが凛々しくて可愛い。「不器用姫」顛末と読後感が切ない。「温室の妖精」ファンタジーなのかと思ったけど、温室には妖精が棲んでいる話。「ドッペルかいだん」幽霊かと思ったらまさかの。名前そのままでも通せたと思うw2013/11/15
サウナ探偵
7
急な短編集。話の腰を折られて萎えるの巻。やっぱり三薔薇絡みじゃないとその話どうでもいいんですけど…いう気持ちが出てしまう。2021/08/30
そばかす♪
7
蔦子さんも良い味出してる人です。2014/07/27