内容説明
ロンドンから少し離れた田園地帯にあるカントリーハウス、フェアベリー・マナー。若き女主人のセリアは、執事のロドニーを慕っている。けれども身分違いの恋は前途多難だ。クリスマスが近い冬のある日、外出していたロドニーから電報が届いた。それはどう読んでも別れを告げる内容で…?真意がわからないセリアは、居合わせた子爵家のリーと一緒にロドニーがいる村へ向かったが…。
著者等紹介
竹岡葉月[タケオカハズキ]
1979年8月10日生まれ。大正大学文学部卒。大学在学中に『僕らに降る雨』で1999年度ノベル大賞佳作受賞
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感想・レビュー
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U
1
誰もが決意する。セリアは最後まで真っすぐ前を進んでいく、なんだかんだでかっこいい女の子。きっと いつか二人の未来は叶うんだろうなあという気になる。かわいいお話でした。2014/02/19
アイ
1
五十年後にはセリアの思い描く未来になっていそうです。2011/10/07
こんこん
1
え、という方に話の真相は流れていくけれど、不思議とそれを自然に見せてしまうのは、クリスマス補正か、それとも。ラストシーンはほんわか。まだまだこれからの二人、お嬢様は暴走し、執事は溜息をつき、いろんな人たちを巻き込んで、にぎやかに歩いて行ってくれますように。2010/06/08
弓月紺
1
普段クールな執事がようやっと最終巻でかなり色んな感情を露わにしてました。これも皆セリアのためなもんだから本当この二人は素敵だ(⊃Д`)最後の最後の宿り木についての一文がグッときました。このままだと未来は山あり谷ありな二人ですが、おじいさんおばあさんになっても仲良くしてるんだろうなと思います。ああ本当にいい話でした。2009/08/19
永山祐介
1
とにもかくにも、終わってみればいかにも少女小説らしい少女小説だったように思います。頑張る女の子、という感じで。2004/07/04