内容説明
植民地支配の名残をとどめるこの街の住民は中華系とイギリス系がおよそ半分。そして二つの地下組織が微妙なバランスでそれぞれの利害を貪っていた。ある日、『天帝』の副長麗人が銃撃され、均衡が崩れた。狙ったのは対立組織『レグルス』。時はまさに独立記念日。狂騒の中、元男娼で今は天帝総長の愛人として囲われる少年蘭の人生も一人の男との出会いによって、大きく変わろうとしていた。
著者等紹介
藤堂夏央[トウドウナツオ]
4月1日生まれ。京都の某私立大学を卒業後、高校講師などの職を経て作家に。96年、花丸ノベルズ(白泉社)よりデビュー
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