内容説明
あたし、浅葉未来は朱海さんに「さよなら」って言ったの。そのあとずっと連絡をくれない朱海さん。まさかこのまま…?悶々としているところへ、トコが会おうって誘ってきた。今はそれどころじゃないって断ろうと思ったけど、華雅学園であたしのことが問題になってるって聞いて…。ああ、神さま!森戸南に残るか、華雅に戻るか。そして朱海さんと別れないためにはどうしたらいいの。
著者等紹介
久美沙織[クミサオリ]
1959年4月30日、盛岡市生まれ。上智大学文学部哲学科卒。在学中の79年、『小説ジュニア』(のちの『Cobalt』)に短編デビュー
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感想・レビュー
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陸抗
13
最終巻。ヤのつく家業モドキの人達からどう洋太郎を守るかとか、朱海さんの留学とか、問題はてんこ盛りだったけど、意外な方法で乗り切った。未来の進路も、面白そうな方向へ進みそう。視野が広がったからの選択だよね。学生の頃に読んでたら、もっと未来に感情移入したのかな。面白かった。2018/09/10
ふみ
4
シリーズ最終巻。ゴッタゴタでどうまとまるかなと思っていたのですが、スッキリ♪ 中学~高校の女の子が主人公の小説は数多あるのですが、これはおすすめできる作品の一つだと断言できます。復刻版が出てからさらに10年が経過していますが、色あせない魅力があります。2012/09/29
こんこん
3
ある意味サブタイトルがすべて。これから、まだまだ、世界は広がってく。枠を定めるのが自分なら、それを乗り越えるのもまた自分。まだ見ぬ「未来」、それを目指して。2010/06/04
シュエパイ
3
休暇の最後の夜に、実家の本棚から久々にひっぱりだしてきて読んでいました。昔と同じ、爪先が凍る部屋の中で。あの頃の私は、きっと同じように未来を悩んでた。胸に一つ、『もっと遠くへ!』って言葉だけを同じように抱いてた。2010/02/15
さなごん
2
中学生の頃夢中で読んだけどこんなラストだったのか!忘れてた2011/12/03