出版社内容情報
姫君たちの、関ヶ原!!
豊臣家のリーダーとなった姉・茶々と、徳川家の二代将軍に嫁いだ妹・江。敵対する立場になった姉妹の架け橋になるべく、力を尽くす初姫だが……。戦国時代を果敢に生きた、7名の姫君たちの物語。
内容説明
豊臣家のリーダーとなった姉・茶々と、徳川家の二代将軍に嫁いだ妹・江。敵対する立場になった姉妹の架け橋になるべく、力を尽くす初姫。義父の徳川家康から婿選びを命じられた小松姫。彼女が選んだお相手は?父・明智光秀の謀反により、過酷な運命を背負うことになった細川ガラシャ。ほか、戦国時代を果敢に生きた、7名の姫君たちの物語。
著者等紹介
藤咲あゆな[フジサキアユナ]
TVドラマやアニメの脚本家として活躍中
マルイノ[マルイノ]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜桜キハ
53
初姫、京極竜子、豪姫、まつ、小松姫、千代、細川ガラシャの七人収録。関ヶ原の戦いの際に翻弄された姫たち。西軍、東軍側もどちらが悪くてどちらが良いなどという贔屓な書き方ではないのが素直に尊敬いたします。昔読んだときには関ヶ原の戦いがちょっと難しくて読み飛ばしていたのですが今はばっちり読みました(笑)ガラシャはこの本の最後にふさわしく感動と切なさを呼ぶ姫です。シリーズ内にガラシャ単体の本もあるのだけど、結構好き。豪姫の夫秀家が切腹にならずに流されるのはせめてもの救いでした。戦国時代は流れが速い。次巻も読みます。2023/05/15
たまきら
34
戦国時代にご先祖様が生き残ってくれたおかげで自分が今ここにいるわけですが、戦国武将って家族全滅だったりするからトップを目指すというのは厳しい世界です。巻き込まれる女性や子供はいい迷惑とも思いますが、ただ犠牲者として、美だけを賞賛されて刺身のつまのように描かれるのもなあ…。そんな風に感じている人がいたら、ぜひ。もちろん伝説かもしれないけれど、こんな気の強い女性だったのかもな…と想像することで歴史を学ぶのが楽しくなるかもしれないですよ!娘は楽しんでいます。2022/03/06
なつきネコ@中学入学した化け猫
32
好きな女性の細川ガラシャ。明智夫婦話ってキュンとくる。前に見た話のガラシャと忠興の精神年齢の差が不幸の原因だが、こちらの忠興はヤンデレイケメン。辞世の句も覚悟が美しくて好きだな。初姫が講話の使者の話は進歩が見えていい。真田信之は立派なんだけど家族に振り回されるが、小松姫と乗り切り家を残したのはスゴい。宇喜多秀家と豪姫の最後は離れ離れは悲しい話。私は戦国で一番の勝ち組は前田利家かなと思う。信長の部下秀吉の同僚として五大老で加賀100石の礎を築いたあたりで。信之と小松姫のイラストはお気に入り。2023/07/23
りるふぃー
10
宇喜多秀家のように、島流しになっても生き抜ける選択肢があるならそっちの方が良い。切腹は美談かもしれないけど、あまりに酷い。2022/08/24
まげりん
6
お花畑のようなふわふわおはなしかと思ったら、戦国姫と名がつくだけあってハード系のお話でした。ガラシャ 目的で読みましたが、小松姫が良かった。時代の流れに翻弄されるだけかと思いきや、どの姫も立派でした。女は女もイクサガあるって言いますが、本当にそうだったんですね。2017/12/18