内容説明
長く愛され親しまれてきた短歌は、昔から変わらない人々の思いや自然の流れが詠まれているからこそ今の時代にも受け継がれているのだと思います。たくさんある短歌の中から、みなさんにもなじみやすい歌が選ばれています。作った人たちの気持ちを感じながら読んでみましょう。
目次
第1章 自然の歌・季節の歌(石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも(万葉集)
わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも(万葉集)
春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つをとめ(万葉集) ほか)
第2章 心の歌(あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(万葉集)
われはもや安見児得たり皆人の得がてにすといふ安見児得たり(万葉集)
家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(万葉集) ほか)
第3章 みんなの歌(小学生の歌;中学生の歌;特別篇 ほか)
著者等紹介
小島ゆかり[コジマユカリ]
歌人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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momogaga
33
積ん読解消。2007年購入。ちびまる子ちゃんのおかげで短歌を心から楽しまさせていただきました(^0^)。2020/02/16
れいぽ
12
万葉集から現代までの選ばれた百首をまるちゃんたちと一緒に楽しく学べる一冊。歴史的仮名遣いや漢字にふりがながあるのも嬉しいポイントです。作者像や背景を知ることで歌への想像が広がること、枕詞は言葉のおしゃれなど小島ゆかりさんの解説が本当にわかりやすい。また、古典について「なんとなく不思議な感じだなぁ、なんとなく言葉の調子がいいなぁとかそう思うことができれば」いいのではとおっしゃっていて古典のハードルが下がりました。苦手意識が先行してしまいがちな古典ですが「なんとなくいいな」という感覚をつかんでいきたいです。2019/01/31
ちゃありぃ
8
小島ゆかりさんの解説がとてもわかりやすくて、勉強になりました。そして、もっともっと知りたくなっています。奈良、平安、鎌倉と、言葉の難しさを理解すると、現代の我々と何も変わらない、人間らしさが伝わってきます。思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを/小野小町2013/12/18
織町
4
面白かった。奈良〜現代まで様々な時代の短歌を百首紹介した本。こらむも充実しており、もっと色々な時代の歌が知りたくなる。まるちゃんのちょっとした漫画もくすり。‘観覧車 回れよ回れ 想ひ出は 君には一日 我には一生’‘街をゆき 子供の傍を通る時 蜜柑の香せり 冬がまた来る’‘春の夜の 闇はあやなし梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる’印象に残りました。2012/10/03
琴
0
図書館より貸出。女流歌人の、小島ゆかり さんが解説の本。分かりやすくて良かった。2012/01/21