内容説明
妻として、母として生きるひとりの女性の哀しみ、歓びをしみじみとつづった蜻蛉日記と、宮仕えの感想や四季おりおりの情感をこまやかな感覚でとらえ、紫式部と並び称される才女清少納言の随筆・枕草子の雅な世界。二大名作を通し、王朝の世の雅びな姿、平安人の心をいきいきと写し出す。
目次
王朝工芸の美(灰野昭郎)
女流日記文学と『枕草子』(木村正中)
『蜻蛉日記』―作品鑑賞(木村正中)
道綱母の人生と文学(木村正中)
九条流の成立(土田直鎮)
旅と物詣で(木村正中)
平安の寺院(中村渓男)
女絵の系譜(白畑よし)
『枕草子』―作品鑑賞(木村正中)
清少納言の宮仕え生活(三田村雅子)
中関白家の盛衰(土田直鎮)
清少納言の趣味(三田村雅子)
『枕草子』の美(三田村雅子)
平安時代の年中行事(長谷章久)
宮廷の美(長谷章久)
平安朝の尊像―仏画・仏像(白畑よし)
白描女絵の流れ(白畑よし)
『蜻蛉日記』関係地図
『蜻蛉日記』関係年表
『枕草子』関係年表
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