出版社内容情報
奥本大三郎氏が、よくわかる日本語で翻訳。
好評発売中の1巻上・下はあらゆる年代の読者から絶賛の声が届いています。第2巻上は昆虫の本能についての実験が中心。ハチやアリが自分の巣にちゃんと帰り着くのはなぜなのか?
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
piro5
3
ファーブルの実証的精神には頭が下がる。だけど、無意識のうちに人間の感覚を基準にしている所もあり、蟻の通り道を水で流しても蟻が巣に帰ることから帰巣行動を「嗅覚によるものではない」と結論していたりする(現在ではフェロモンによることがわかっている)。トックリバチの巣で卵がぶら下がっている理由は勉強になった。所々で進化論を敵視しているのは時代背景だなぁ。2019/03/01
デントシロー
2
次から次に展開される昆虫たちの生態。自分の知っている知識があまりにも貧弱であった事、専門にする職業に精通すればいかに仕事が楽しくなるか、興味を持つ事の大切さ、知りたい欲望を持ち続ける事の大切さがよくわかる。継続は力なりであり。1巻はファーブルが56歳のときに書かれており2巻以降は59歳を過ぎて書かれている。当時の博物学者を批判しながら独自の実験、観察を続け新たな発見をする。昆虫から教えられる事実を徹底的に解明していく姿を学びたい。何気なく見ていた蜂の才能に驚き、豊富な種類にそれぞれの生態の違いに驚く。2016/04/29
いっちょかみ
2
本文だけじゃなくて訳注も読んで楽しいのが、このシリーズの良い所。2013/03/03
Yoko O
1
やっぱりイモムシ好きだなー。いっつも食べられる側だけど。2025/04/05
mo
1
世の中には、よい本とわるい本があって。この本は、清く正しい。贅沢な本。ここに書かれてある事は、虫の観察の羅列だけじゃない。ファーブルが伝えたい事は、きっとそれだけじゃない。2012/12/14