内容説明
母を見送り、子どもは巣立ち、夫との2人暮らしが始まり、18年間出演した料理番組を卒業して新たな境地へ。人生を共にしてきたとっておきの料理とエピソード。
目次
1 笑顔の空(小さな挑戦の始まり)
2 家族(私の原点節約レシピ;愛を詰めすぎたお弁当 ほか)
3 キッチンにて(「料理研究家」という仕事;自称、料理“道具”研究家)
4 主婦卒業(朝4時のお茶;朝食は元気の源 ほか)
レシピ(牛すじカレー;塩豚ソテー ほか)
著者等紹介
藤井恵[フジイメグミ]
料理研究家・管理栄養士。女子栄養大学栄養学部卒業。在学中からテレビの料理番組のアシスタントを務める。出産を機に専業主婦になるが、2人の娘の子育て経験を生かした料理提案が評判となり、料理研究家としての道を歩み始める。日々のごはんのおかずからお菓子、おつまみまで幅広く手がけ、そのおいしさと作りやすさ、センスのよさには定評がある。健康や栄養に関する知識を生かした、体にいい料理のレシピの提案も好評で、テレビや雑誌、書籍などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ルピナスさん
52
一日の終わりに家族でご飯を食べる時間に幸せを感じているのに、仕事から帰宅後すぐ台所に立った瞬間、何とも言い難い不満が込み上げてくることがある。私は冷蔵庫を開けて目にした食材を元にパパっと食事を用意するタイプ。レシピを見たら大体味と時間と片付けの手間が想像できるので、藤井恵さんのおばんざいのようなレシピは記憶の中で私レベルで再現できることができ、とても助かっている。子供達が巣立った後のご夫婦の関係や新しい自然の中での生活を楽しむ姿、仕事への変わらぬ姿勢等も共感。明日も美味しいねという時間を大切に頑張ろうかな2022/04/17
むつこ
25
いつもTVで観ていたのでなじみのある料理研究家だと勝手に思っていた。意外な事柄に驚きの連続だったエッセイ本。たしかにあらゆる料理本やTVの中でも「そのレシピ」が定番化することってほとんどないし、毎年のように先生方のレシピにも変化があるのは当然でありつつもたいへんな作業、ゆっくりしたペースで長く続けて欲しい。2022/08/14
たっきー
8
専業主婦から料理研究家になり、長く活躍してきた著者のエッセイ。東京暮らしの人は長野での暮らしを好むことが多いなぁ…。巻末にレシピあり。料理のポイントになるコメントは参考になる。2021/10/21
mame
7
セレブなイメージだった藤井恵さん。でも苦労してきたらしく、そんな中からたくさんレシピが生まれたそう。ワンパターンでも作り続けることで家庭の味になる、というのに納得。2025/03/24
じゅんた
5
なんの予備知識もなく、写真の美しさと目にした老いた母との章を見て、手に取りました。元の大家さんの置いていった植物と鳥の図鑑の話、ユーモアのある文章。とても好きになりました。「野菜は旬のものしかない、というか、旬のものしかないのだからどうしようもない」「もう実家に帰らせていただきます!」に、夫さん「ぼくも連れてって」。「(最近家事を夫さんがやってくれるように。今更?感があるかもだけど)私はいま、素直に嬉しい」。そうか、文章が素直なんだ2024/05/15