- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ヒーロー文庫
内容説明
決闘で敗北し、実家を追い出されてしまった貴族の令嬢リルドールは、周囲を見返すため冒険者として成り上がることを決意する。街で出会った少女コロネルとともに迷宮へ挑むも、過酷な現実に心が折れかける。だがそのとき、自分が持っている「武器」に気がつく。艶めく髪は女の命、ドリルロールは美の結晶。女の誇りが詰まったこの髪に、貫けぬものなどありはしない。少女が自分の「嘘」を「真実」へと変える覚悟を決めたとき、縦ロールは最強の武器として変化し、無敵の輝きを放つ。―これは、ただの小娘だった少女が英雄になるまでの熱血冒険ストーリー。
著者等紹介
佐藤真登［サトウマト］
『ヒロインな妹、悪役令嬢な私』にてデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
11
★★★★☆ グレンラガンに出会いを求めるのはスクライドだろうか。という内容の作品（謎）。物語でよく出てくる「ワガママで常識知らずのお嬢様」を主役に据えたストーリー。無能で無才、無知で傲慢、愚かで卑怯（ちな本編中ではこれと同等かそれ以上に辛辣な事言われます）そんな彼女が心身共にへし折られるも、凡愚と自覚しながらそんな自分を信じてくれた煌めきに恥じない姿になる為に立ち上がるのは熱いの一言、駄目なやつが成長するの好きなんですわー。舞台の基本骨子は、迷宮探索もの言っちゃうと「ダンまち」だが、→2020/12/28
のれん
8
【酷評】 誇りしか持たない貴族子女が初めての期待に応えるために金髪ドリルで戦う英雄譚。合体のロマンとか00年代によくあった熱血ロボットもののノリがある。 ただ地の文の断定説明が如何ともし難い。主人公を愚かしいと敵も味方も地の文も共通して見抜く。その上で正しい成長譚を当然のように褒め祝福する。 作品の方向性は分かりやすいのだが、チャート一本道が見えるというか、正道を最初から説明だけで説かれても面白くない。 背中で語る熱血さは冷めるのが一番アカン。説明がくどいというより私が昔より捻くれたということか。2021/10/10
葦附
8
読みました。金髪縦ロールのお嬢様が縦ロール(物理)で戦うお話。何言ってんだって感じですけどそのままです。素晴らしい。■主人公をここまで自覚的に愚かに書いたお話もなかなかないんじゃないでしょうか。地の文で愚かって書かれちゃってるから、読者としてはモヤモヤしなくてすみますね。ちゃんとしっぺ返しも受けてるし。ちょっと受けすぎなくらい。と思う。だからその後の展開が効いてくるのかな。■金髪縦ロール、ですわのお嬢様、迷宮、という自分の好きな要素てんこ盛り。おまけに完全に百合。互いが互いにとって……。次巻も買います。2017/10/18
いっしー
6
もっとも『難しい事』は！いいかい！もっとも『難しい事』は！『自分を乗り越える事』さ！ あからさまにかませ役っぽいクソ雑魚高飛車金髪縦ロールお嬢様が、自分の凡庸さに絶望しながらも歯を食いしばって前へ進む熱血ファンタジーラノベ。生まれ持った才能は欠片もない、高慢ちきで見栄っ張りなだけのお嬢様だった主人公が、そんな弱い自分を信じてくれる妹分のために自分自身を乗り越えて成長を遂げる過程がとても熱い。金髪縦ロールを操って戦うビジュアルのアレさも、彼女の本質を現した戦い方で妙なダサカッコよさがあり良いと思います。2018/06/11
尚侍
6
とっても面白かった。正直中盤までは主人公の嫌な面しか見えないので挫折しそうになりますが、そこを越えると一気に面白くなりますね。一応ダンジョン物ですが色々と設定がゆるいので、ファンタジー要素はありますが主人公たちの成長譚としてみた方がより面白く読めるのではないでしょうか。今後はパーティーの人数を増やすための展開が続くのではないかと思いますが、その中で主人公の良さをどのように生かしていくのか、また既存キャラを陳腐化させないための気配りも必要と思うので、そのあたりをどう調整してくるのか、続きが楽しみです。2017/09/03
