出版社内容情報
『ちいさなあなたへ』のピーター・レイノルズが、再びすべての親子へ贈る珠玉の絵本。子どもの才能のために親ができることとは?
ピーター・レイノルズ[レイノルズ P.(ピーター)]
内容説明
あふれる音を、心のままに弾いていた少年ラジ。その音を愛した父は、息子の才能を伸ばそうと音楽教師を招くが…。親だからこそ、子どもへ伝えることができる人生の歓びとは?
著者等紹介
レイノルズ,ピーター[レイノルズ,ピーター] [Reynolds,Peter H.]
絵本作家、イラストレーター。米国マサチューセッツ州在住
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
創作絵本や童話、海外絵本の翻訳など、児童書のさまざまな分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
57
ラジは、色を混ぜ絵を描くように、音を混ぜてピアノを弾いていた。その音を愛した父は、息子の才能を伸ばそうと、音楽教師を招くのだが……。親だからこそ、子どもに伝えられることがある。大人にこそお薦めしたい、胸底まで沁みていく絵本――。【著者の言葉:父のこと】<楽器の演奏でもっとも大切なのは、完璧に弾くことよりも、音楽を楽しむことではないだろうか/病床の父と、父の瞳に輝きを取り戻したいと願う私のあいだに、ことばはありませんでした。かたちをもたない感情がゆきかうばかり。それにもっとも近いものが音楽だったのです>。2021/06/04
モリー
34
音楽が親子の心をつなぐ優しいお話でした。2019/04/08
gtn
31
何かに夢中になり、楽しみを見いだす子と、その姿を見て喜ぶ親。幸福感は、子より親が上回る。子も親になれば分かる。2022/05/09
ヒラP@ehon.gohon
29
ピーター・レイノルズの絵本は、どの本も心のど真ん中にストレートに投げ込まれます。 ピアノの演奏は、上手に弾くのではなく、心で弾くのだと、当たり前のようで、忘れてしまいそうな、とても大事なことを教えてくれました。 何事でも、一生懸命に練習して上手になっても、心がどこかに行ってしまったら、何のために練習していたのか、分からなくなってしまうもの。 そんなとき、思い出せることが、何より自分のために大事ですね。 大人も子どもの心を大切に、無理強いしない心を持つことが必要だと感じます。2016/08/16
anne@灯れ松明の火
26
朗読とピアノのライブで聞かせてもらった。レイノルズは大好きだが、これは未読だった。ピアノの音が大好きな少年ラジ。その音を愛し、才能を伸ばしてやろうとした父。でも、いつしか……。朗読に、効果的なピアノの音が加わり、より素敵な世界が生まれた。2022/11/20