出版社内容情報
漢方薬で有名な日本の地域はどこかと尋ねたら、日本文化に詳しい人なら「富山」と答えるだろう。富山で薬作りが盛んになった理由が「立山」にある。立山は「白山」と「富士山」と並び「日本三霊山」に数えられるが、山の特徴はそれぞれ異なる。言うなれば、富士山は「天へ昇る火山」。白山は「命を清める水山」。そして立山は、「死と再生の冥界山」。日本三霊山はかつてのヤマトと、異なる文化圏の聖地だった可能性があるようだ。白山と立山は異なる文化を持つ山だが、どちらも古代「越國」の範囲にあり、越國は7世紀後半から段階的に、越前國・越中國・越後國へと分割される。越中國の範囲にある立山では、古代から採薬が行われ、湯治や呪術医療が盛んだったようだ。この文化と風習の中には、中国の浙江省と福建省の地域にあった、「越」文化に共通するものがある。富山に残された太古の記憶と海を越えた文化の繋がりを、中國紀行CKRM的視点で考えていこ
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