内容説明
母でいることの幸福、喜び、不安、痛み、そして子どもへの思い―母であることのすべてがつまった絵本。
著者等紹介
マギー,アリスン[マギー,アリスン][McGhee,Alison]
児童書作家。“Rainlight”でミネソタ・ブック・アワード受賞、“Shadow Baby”でピューリッツアー賞にノミネートされるなど、高い評価をえた作品を発表しつづけている。メトロポリタン州立大学で創作を教えている。ミネソタ州在住
レイノルズ,ピーター[レイノルズ,ピーター][Reynolds,Peter H.]
絵本作家、イラストレーター。『てん』(あすなろ書房)イラストを担当した『ジュディ・モード』シリーズ(小峰書店)など、作品は多数。米国マサチューセッツ州在住
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
創作絵本や海外絵本の翻訳など、児童書のさまざまな分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アサガオ先生
201
「幼い私の手を握って、迷子にならないように、いつも手を放さずにいてくれた母◇いつまで経っても外へ出ようとしない私を、伯父さんにあずけ、私はいつの間にか、『野球少年』になっていたあの日が懐かしい◇毎日が楽しかった◇時が経ち、私は『苛め』にあった。だけど、私を見上げ、愛してくれる母に『知られたくなかった』『ずっと耐えていた』◇そして母は、死を覚悟していた私より先に、突然病気で死んでしまった。涙が止まらなかった。愛する者を失う苦しみを生まれて初めて知った。だからこそ、私は死ぬことをやめて→2ページ目へ2016/12/04
匠
195
この絵本は、小さな子どもが読むためのものじゃなく、「親になった、かつての赤ちゃん」が読むほうが断然・・深く実感できて感動できると思う。母親になったばかりの不安と喜び、希望や幸せ。そしてわが子が段々と大きくなるにつれて感じる痛みやせつなさ。親の愛とはこういうものなのだと嫌味なく伝えようとしている。でもそこで終わらないのがすごくいい。世代を越えてつながっていく命の絆、そして愛情。やさしいタッチの絵もふんわりした読み心地にぴったり。2014/08/26
らったった
165
心が温かくなりました。人は日々、成長していくから。子供を授かった頃、また読み返したいです(*^^*)2014/04/18
サク
152
私は、中学校の教師だ。これまでに、この絵本を活用して道徳の授業を何度かしてきた。子供の頃、自分の悩みが多すぎて自分の事で精一杯だった。親に『いっぱい』文句を言った。意見よりただ寄り添ってほしかった。多くの壁にぶつかった。苦しかった。でも、子供が出来て大きくなって、今になってあの時の親の気持ちを理解した。感謝の気持ちが溢れて涙でいっぱいになる。私は、絵本をより深い理解させるために、絵本『おおきなあな』を活用し二つを掛け合わせて人物相関図を作り、考えさせる授業をした。その一場面が浮かぶ。→2ページ目へ2015/03/30
neimu
142
たぶん今の私の気持ちはこれにいちばん近い気がする。13歳の誕生日を迎えた娘に伝えたい気持ち。でも、面と向かっては言えない。いつもいつも会えばがさつい会話になってしまう、そんな毎日に押し流されてはいけないと思いつつ、もう決して「ちいさなあなた」ではない娘とどう接すればいいのか、毎日悩む。でも、今日の気持ちはこの本にぴったり。2012/09/27
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