内容説明
被爆から六十年目の夏に、この物語は生まれました。ある小学校で実際に行われた、平和を考える授業。そこで語られた一枚の写真にまつわるお話です。
著者等紹介
天野夏美[アマノナツミ]
広島在住。中国新聞文化欄に「なっちゃんの漫画日記」、「あの子この子のひとりごと」を2年間連載
はまのゆか[ハマノユカ]
1979年生まれ。やわらかく透明な独特のタッチ、そして村上龍とのコラボレーションで広く知られる気鋭のイラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
123
幸せな場面から始まる。学校生活や家族団欒、日常が尊く感じるほど頁を捲るたびに苦痛が増していく。人間の行いがこれほどまでに残酷なのかと改めて感じる。今までに幾度も原爆を描いた話を読んできたけれど、いわたくんちのおばあちゃん、ちづこさんと1枚の写真、その運命と人生を振り返り心が痛む。これから何があるかわからないからと家族みんなで撮った集合写真。あの日に戻ることはできないけれど。蔵書整理のため手放そうと思ったけれど、とてもそんな気持ちになれないと思い直した一冊。戦争は過去の話ではない。子どもたちの未来のために。2026/02/21
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
とても良かったです。戦争の悲惨さをまた違う側面から感じました。2019/02/19
ちぐ
45
戦争の話です。そして実話。家族で一緒に写真を撮ろうとしても「いや~よ」と言う、いわたくんちのおばあちゃん。原爆の前に撮った家族写真を見ることが出来たのはおばあちゃんだけだったから。60年前まだおばあちゃんが16才だった時、戦争で原爆にあい、すべてが真っ黒になってしまった中、家族を探し、家族の焼けこげてしまった体をみた。お母さんと小さい妹のむねの合わさったところだけ残った洋服のぬのを見つけた。その時のおばあちゃんの気持ちを考えたらたまらなくなりました。図書館で読んで涙。2015/09/29
chiaki
39
いわたくんちのおばあちゃんが写真に写りたがらないのには訳がある。おばあちゃんの戦争体験。悲惨な被曝体験を伝えているものの、はまのゆかさんの優しい挿し絵が、おばあちゃんのふんわりした雰囲気に合っている。作中、戦争体験を語るのはいわたくんちのお母さん。おばあちゃんは「いやーよ」しか喋らずに、この物語全体を静観しているよう。生きた戦争体験を聞ける機会としては最後の世代になりつつある今、子どもたちにしっかり伝え残していかなければいけない。2019/07/23
gtn
32
いわた君のおばあちゃんは、家族と写真に収まろうとしない。万人に潜む悪魔に、それだけのことをされたから。だが、人間には知恵と経験がある。同じことを繰り返さぬよう、たゆまず意識しなければならない。再び過ちを犯すことは、私は人間ではないと宣言するに等しい。2024/02/26
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