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内容説明
高校の文化祭が押し迫る晩秋、ラーメンはなまるにやってきたのは、チャイナマフィアの後継者兄妹。なんとミンさんの親戚だという。ミン父・花田勝の引き起こした事件をきっかけに、なぜか持ち上がるミンさんの縁談。それに憤然と立ち上がったのは、ヒロさんだった。「おれからの依頼。この婚約、ぶっ壊してくれ」ヒモのくせして、ついにミンさんに本気!二転三転の結婚騒動を描いた「電撃文庫MAGAZINE」掲載作に、ヒロさんの師匠初登場の書き下ろし短編『ジゴロ先生、最後の授業』を加えた、大ボリュームのニートティーン・ストーリー第6弾。
著者等紹介
杉井光[スギイヒカル]
1978年、東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
64
ミンさんの父親勝が許嫁の娘を死なせて逃走したとして、従兄の中国マフィア黄紅雷が代役(実は本命)としてミンさんを狙うというお話。ヒロは大好きなミンさんを救うために、探偵たちに依頼し自ら奔走するも、ちょっとやそっとじゃどうにもならなかった中国マフィア。そんな相手に鳴海が取った方法は斜め上だけど効果的でした(しかしヒロはミンさんの信用を失うw)。花田勝の最後にミンさんは何を思ったんでしょうかね。。。ヒロさんの師匠吾郎に「ジゴロ後継者に」と見込まれ、見事実践してみせた鳴海相手にドタバタするアリスも可愛かったです。2014/05/13
まりも
56
今回はミンさん回と見せかけたジゴロのためのジゴロによる回。3ケタの女を泣かせた男ヒロさんがミンさんを助けるために取った方法は天然ジゴロのナルミだからこそ考えれた策だろうな。あのバカみたいな策をかっこよくやり遂げるヒロさんはかっこいいヒモだわ。結末も感動した。そして短編ではヒロさんの師匠が登場。その師匠からもジゴロの素質を認められるナルミと親愛表現25例を赤くなりながら聞くアリスはもう完全にダメ男に引っかかったね笑 3人というのは彩夏、メオ、アリスで決まりですな。長編で感動し短編で笑う。良い構成でした。2014/06/20
くろり - しろくろりちよ
50
ヒロさんのお話で、ミンさんのお話で、確かにこれは花田勝のお話。物語が、本編よりも「あとがき」に凝縮されてる。曰く、どうしてはなまるラーメンが生まれたのか。曰く、なぜミンさんが店主をしているのか。曰く、このの物語は誰のものだったのか。本編では、ヒロさんのミンさんフラグに全然気付いてなくてビックリ。がんばれヒモニート。解決方法は滅茶苦茶だったけれど。アリスは言う、「契約を介さないで世界に触れられるほど、ぼくは無防備ではいられない」傷付くのは怖いし傷付けるのはもっと怖い。それでも少しずつアリスの世界は開かれて。2012/06/14
Yobata
36
ナルミの高校では文化祭が迫っていた。ナルミのクラスではアイスの販売をする事になり、ミンさんに手伝ってもらう事に。それを機にミンさんの本名・黄明麗を知ったナルミ。そして従兄である黄紅雷がミンさんの父親・勝を探しにやって来る。勝はチャイナマフィアである黄家の龍頭の孫娘であり、紅雷の婚約者であった女を殺して逃げたのだという。従妹の小鈴はそんな事する筈ないとどうにかしてくれと無茶な依頼をする。さらに紅雷の婚約者が亡くなったことで代役にミンさんが…。それは裏社会では強制的な婚約も同然だった。それを阻止しようと→2012/02/11
かめ吉
30
今回はミンさんとヒロさんがメインの話だけど、ナルミ曰く主人公は花田勝。中盤までは花田勝に対してはた迷惑な親父だと思ってたけど後半で真相を知り不器用だけど家族思いな父親だなと思いました。ミンさんとヒロさんは恋に発展するんですかね?正直そこが気になります笑 本編が悲しい話だったので、短編のジゴロ先生の話に笑えました。やっぱりナルミにはたらしの才能があるんですね。2015/03/08