内容説明
腎臓病は、病院での薬などによる治療と並んで、食事療法が重要です。とはいっても、むやみに食塩やタンパク質を制限すればいいというわけではありません。本書は、腎臓の働きが落ちた患者さんを対象に、最新の腎臓病学や栄養学にもとづいて、その食事療法の実際と進め方を解説すると同時に、よりよい食事療法が行えるよう工夫をこらしたレシピ集です。低タンパクでありながら良質なタンパク質を補給できる主菜料理や、ビタミン・ミネラル、食物繊維など、栄養のバランスをとるうえで欠かせない栄養成分を補給する副菜料理を数多く紹介してあります。それらの料理を、簡単なルールに従って、患者さんの好みで組み合わせれば、その患者さんのタンパク質量とエネルギー量などの条件に対応したおいしい献立を手軽に作ることができます。
目次
塩分とタンパク質を控えた、腎機能を守る主菜(肉料理;魚介料理 ほか)
タンパク質+野菜が中心。90~120kcalのヘルシーおかず副菜A(きゅうりとコンビーフのマヨネーズあえ;くずきりの辛みあえ ほか)
ビタミンやミネラルを補給。25~40kcalの小鉢おかず副菜B(うどの酢みそあえ;小松菜のナムル ほか)
主食と主菜がいっしょになった一皿メニュー(うな丼;牛丼 ほか)
1日のエネルギー摂取量が1900、2000、2100、2200kcalの人のためのエネルギー追加食(いちごミルクのかき氷;コーヒーゼリー ほか)
著者等紹介
金澤良枝[カナザワヨシエ]
東京家政学院短期大学助教授。医学博士。管理栄養士。日本病態栄養学会庶務理事、日本栄養改善学会評議員、日本透析医学会評議員、日本腎臓学会評議員、日本健康医学会評議員、日本栄養食糧学会、日本糖尿病学会、国際腎疾患栄養代謝学会会員。短期大学で臨床栄養、公衆栄養、栄養指導論などの栄養士養成教育にたずさわると同時に、東京医科大学腎臓科で腎疾患や糖尿病の専門栄養指導を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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