内容説明
天使はものを食べたりしない。だから、あたしは食べることを一切しなくなった。もうすぐ肩から羽が生えてきて、悲しみや苦しみはすべて消えるはず。大人と子どもの間で揺れ動く少女の思いを描いた思春期小説の傑作。
著者等紹介
アンティオー,キム[アンティオー,キム][Antieau,Kim]
図書館司書の仕事と作家活動を両立しながら、アメリカ北東部に夫とともに暮らす
田栗美奈子[タグリミナコ]
英米文学翻訳家。お茶の水女子大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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せれな
2
海外の雰囲気がモロに出ていましたね。こういう雰囲気の物語は好き嫌いが分かれると思います。私は大好きなのですが。拒食症の少女をメインに扱ったお話であると同時に、不変の少女性、私たちもかつては備えていたその時だけの煌めき、そういったものも感じ取れました。あぁ、彼女たちは輝いているなぁ、と。必死にもがいて足掻いているから、こんなにも綺麗なんだ、と。2014/06/27
のん
1
普通に面白かったと思う。普段こういったものをテーマにしてる本を読まないからなのかもしれないけど。 私には少し理解できないところもあったが、そこまでえって思うところはなかったかな。2017/07/13
もけうに
1
…で、結局何が言いたいの?という感じの話。私には合わない本でした。2013/10/23
kyoko
1
自分は天使になる。だから食べなくても平気・・・・摂食障害の少女の話。最初はどういう展開になるのか?と思いましたが、彼女がどうして天使になりたかったのかがわかり周りの大人たちの愛情でラストは感動!素敵な物語でした。2010/02/01
硯屋
0
主人公の少女の気持ちはよくわかる。だから尊重したい。けどそのままにしていたら命を落とす おそれ がある。自分はどこまで他人に介入できるだろうか…。痛みを味わい、思い出すことで開放できたものがあった。傷があったことに気付くというか。2015/01/10
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