出版社内容情報
日本で最もよく読まれている痔の一般解説書の改訂・増補版。日本の成人男女の約7割は、程度の差こそあれ「痔主」だといわれているが、本書は、著者の「出来るだけ切らずに治す」という姿勢を基本に、最新の治療法から、予防を目的とした生活法までを、懇切丁寧に解説している。また、改訂・増補にあたっては、特に女性の患者さんを意識。新たに、①生理の前後の肛門炎症と生活指導、②膿皮症・皮膚びらん、③内痔核のセルフケア等の項目を設けた。某製薬会社の2004年9月の調査によると、20代から40代の女性の3人に1人が、痔の悩みを経験しているという数字も上がっており、その悩みの解決もサポート出来る内容になっている。注目のICG併用半導体レーザー療法や、内痔核の手術率に関しても、具体的な数字を上げて解説。トピックスとして、腸管免疫とアレルギー等にもふれている。いまや「痔は生活習慣病」は世界の常識。本書は、その流れを踏まえ、生活指導と保存療法に力点を置いた最新の一冊である。
内容説明
可能なかぎり切らずに治す生活指導と保存療法。痔核・裂肛・痔瘻のセルフケアと治療の実際。女性特有の原因による痔の最新情報と予防の知識。
目次
第1章 痔は切らなくても治せる
第2章 3大痔と、痔と間違えやすい病気
第3章 「痔と思っていたら、大腸がん」というケースが増えている
第4章 痔は生活習慣病―セルフケアで治す
第5章 便秘と下痢を予防する3つの方法
第6章 痔の薬物療法
第7章 医師に手術をすすめられたら
著者等紹介
平田雅彦[ヒラタマサヒコ]
1953年、東京都生まれ。1981年、筑波大学医学専門学群卒業。1982年、慶応義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。1985年、社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。1935年開院の平田肛門科医院の3代目院長。「患者さん本位の親切医療」をめざし、最新の医療技術と心身両面の生活指導を通して、患者さんが本来もつ自然治癒力を最大限に引き出そうと努力している。日本大腸肛門病学会の肛門領域の指導医
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