出版社内容情報
歴史の表舞台に出ることがなかった第二次世界大戦の裏面がここで明らかになる。アナログ時代の情報戦の実態を克明に描いた極上のドキュメンタリー。
歴史の表舞台に出ることがなかった第二次世界大戦の裏面を描いたドキュメンタリー。アイルランドに行くはずが間違ってイギリスに降り立ち、手がかりをばらばら落としながら逃げ回った、史上もっとも間抜けなスパイの話や、捕虜となった夫が手紙のなかに隠して送ってきた暗号を解いたパズルマニアの新妻の話、コウモリに爆弾をくくりつけて東京上空にばらまくという奇想天外な計画がアメリカ大統領に承認され、実行寸前までいっていたという話――本書で語られる76のエピソード、それぞれの主役は、政府や軍の最上層部から僻地の村の一破壊工作員に至るまで実に幅広く、かれらの活躍する舞台は、ヨーロッパを中心としながら世界各地へと目まぐるしく飛ぶ。知謀、策謀、英雄的行為、幸運・不運が入り乱れ、息もつかせない。だが、著者が追求するのは、ひたすら「裏」の部分。歴史の教科書にはけっして登場しない逸話ばかりだ。その小さな断片が集まって、歴史の大きな潮流となり、それと同時にアナログ時代の情報戦の実態が明らかになる。歴史ファン、戦記ファンはもとより、第二次世界大戦を知らない人までも楽しめる、卓越したノンフィクション。
内容説明
アイルランドに行くはずが間違ってイギリス領に降り立ち、手がかりをばらばら落としながら逃げ回った、史上もっとも間抜けなスパイ、捕虜となった夫が手紙のなかに隠して送ってきた暗号を解いたパズルマニアの若妻、アメリカ大統領が承認し、実行寸前までいった、東京へのコウモリ爆弾攻撃―歴史の表舞台に出ることがなかった第二次世界大戦の裏側がここで明らかになる。アナログ時代の情報戦の実態を克明に描いた極上のドキュメンタリー。
目次
1 奈落への道
2 灯火の消えたヨーロッパ
3 反撃のはじまり
4 世界を覆う戦火
5 大攻勢
6 勝利へと突き進む連合軍
著者等紹介
ブロイアー,ウィリアム・B.[ブロイアー,ウィリアムB.][Breuer,William B.]
戦史家
茂木健[モギタケシ]
1959年生まれ。翻訳業
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