内容説明
危機に瀕する日本人に精神科医がすすめる心の不養生。自然に逆らわず、科学を過信せず、無理に長生きを願わず、柿のように、椿のように、生きてみる心地よさ。精神科の現場にいる著者の、光と闇を見つめるメッセージ。
目次
第1章 風土と闇(カラスを悪玉にするなかれ;メロンは「滅亡」の味がする ほか)
第2章 死(身体が邪魔といって自殺した人々について;「脳死」は人の死にあらず ほか)
第3章 子供(病める日本の中産階級;テレビゲームの延長にすぎぬ学校 ほか)
第4章 医療(時には病んでもよい;病気は医者がつくり、なおすのは自然の力か ほか)
第5章 狂気(情念が枯渇した日本社会;分裂病の時代 ほか)
著者等紹介
遠山高史[トオヤマタカシ]
1946年生まれ。精神科医。精神医療の現場に立ち会う医師としての経験を、雑誌『選択』に連載中。ほかに雑誌への寄稿なども多い
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