出版社内容情報
大ベストセラー小説「氷点」でデヴュー、常にキリスト者の立場から人生を語りつづけた三浦綾子氏の15編の小説の捜索の秘密。三浦文学ファン待望の書
名作「氷点」以来、常に妻三浦綾子とともにあり、その文学形成に心血を注いだ三浦光世氏の三浦文学成立までの過程を語る。「塩狩峠」以降、すべての作品の口述筆記者として、最後の長篇「銃口」まで、取材から執筆まで終始支えつづけた光世氏でなければ知りえない、また語りえない文学秘話である
内容説明
三浦綾子代表作15篇の小説を構想から取材、執筆までをたどる。
目次
「氷点」―「作家三浦綾子」の誕生
「続氷点」―人間にとっての「ゆるし」とは
「ひつじが丘」―ストーリー・テラーの本領
「積木の箱」―小磯良平先生の思い出
「塩狩峠」―初めての口述筆記の作品
「道ありき」―脳裡をかすめる前川正の言葉
「細川ガラシャ夫人」―初めての歴史小説
「天北原野」―登場人物への感情移入
「泥流地帯」―苦難を人はどう受け止めるべきか
「続泥流地帯」―登場人物に実名の多い小説
「海嶺」―世界一周の取材を要した長編
「草のうた」―幼少時の自伝
「ちいろば先生物語」―榎本保郎牧師の壮烈な一生
「母」―多喜二とキリストの死
「銃口」―綾子最後の小説
著者等紹介
三浦光世[ミウラミツヨ]
1924年東京に生まれる。3歳で家族と共に北海道に移住。1959年堀田綾子と結婚。1966年旭川営林局を退職。妻・綾子の執筆活動を支える
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