内容説明
結婚への不安を抱える独身女性たちの実体を描いて大きな話題となったベストセラー「結婚しないかもしれない症候群」から6年。ふたたび、谷村志穂が現在の結婚に挑む。しかも今回の対象は男性。東京の平均初婚年令29.4歳という状況の中で、独身の男性への風当たりは女性より厳しいものがある。結婚したくない者、熱帯魚にはまる者、日曜日のスポーツクラブに安らぎを見いだす者、外国人女性との困難な恋愛に翻弄される者、女性に対して過激にシャイになるシャイマン・シンドロームの人たちなど、現在の男性たちのリアルな症候群を描く。
目次
序章 私はふたたび深夜のインタビュアーになった
第1章 人はなぜ結婚しなければならないのだろうと思う男たち
第2章 魚という美しい種族と暮らす
第3章 日曜日のスポーツ・クラブ
第4章 外国人女性との困難な愛
第5章 シャイマン・シンドローム
第6章 離婚経験者たちが説く、現代の結婚
第7章 独身者、バーで過ごしたうたかたの日々
第8章 平成のお坊ちゃんたちによる症候群の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zakuro
3
メディアから受ける本人の印象が良くないと、大抵その人の作品も合わなかったりするのだけれど、タイトルに惹かれて読んでみた。1996年発行だけに出てくる男性がみなバブルの余韻を漂わせていて、まだ30代なので余裕をかましているが、20年経った今果たして彼らは?と意地悪く想像してしまう。それぞれの「なぜ結婚しないのか」が結構赤裸々に語られていたけど、殆どが作者の周りにいるお坊っちゃまで特殊な例が多かったのと、手近な取材で済ませてるなあという印象。「…の私である」って表現が頻発し、読んでいてうるさく感じた。2017/01/24
1977年から
0
1998年