ゴリラからの警告 「人間社会、ここがおかしい」

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ゴリラからの警告 「人間社会、ここがおかしい」

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620325187
  • NDC分類 469.04
  • Cコード C0040

出版社内容情報

進化の果てで、人間はなぜ幸福を?めていないのか。ゴリラ学の権威による、霊長類視点の文明論。既存の枠にとらわれない新しい価値観をどのように生み出していけるのか。
「個」が強調される中、信頼に足る家族・コミュニティーをいかに作り上げることができるのか。
みなの声に耳を傾ける社会を実現するには、どうすればよいのか。

霊長類の目があれば、自ずと答えは見えてくる。

学びの基本、サル真似ができる霊長類は人間だけ?
大量発生中のイクメンはゴリラ型の父親?
「ぼっち飯」ブームは、人間社会がサル化している証拠?
現代日本の民主主義はゴリラのそれ以下?

動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。

山極寿一[ヤマギワジュイチ]
著・文・その他

内容説明

進化の果てで、テクノロジーに疲れ、戦争に倦む。私たちが幸福を掴むためには、あと何が必要なのか。ゴリラ研究の権威による、霊長類視点の文明論。動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。

目次

第1章 なぜ人は満たされないのか(ぼっち飯と建売住宅が人をサルにする;家族と共同体の危機について;人を人たらしめるものとは ほか)
第2章 しなやかな人間を創る教育とは(サル真似で野生の心を育てるべし;解のないジャングルで学ぶということ;未来を生みだすアートなサイエンス ほか)
第3章 人類が見落としている平和への近道(サルの心が支配する現代日本;争いは人類の本性なのか;心地よい地方のつくり方 ほか)

著者等紹介

山極寿一[ヤマギワジュイチ]
1952年、東京都生まれ。霊長類学・人類学者。京都大学総長。京都大学理学部卒、京大大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。ゴリラ研究の世界的権威。ゴリラを主たる研究対象にして人類の起源をさぐる。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターのリサーチフェロー、京大霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科助教授を経て同教授。2014年10月から京大総長。2017年6月から国立大学協会会長、2017年10月から日本学術会議会長を兼任し、日本の学術界を牽引する存在となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

52
【人間社会は今、歴史の転換点を迎えつつあり、大きな危機にある】進化の果てでテクノロジーに疲れ、戦争に倦む――。人間が幸福を掴むためには、あと何が必要なのか。「ゴリラの国へ留学してきた」という、ゴリラ研究の世界的権威が、人間社会の現実と未来を見つめ直す書。<読者は、ゴリラの目になれただろうか。読後、人間と人間社会の認識は変わっただろうか。もし変わったとしたら、ぜひそれを未来のために生かしてほしい。これからは、人間の一人ひとりが生活をデザインする時代である。科学とアートを通じて人々がつながるはずなのだ>と。⇒2024/08/04

けんとまん1007

50
山極先生ならでは視点。面白い。実際、今のヒトについて感じていることは、同感であることが多い。自分自身、大切にしているのは、実体験、自分で感じ考えること。その延長線上にあるものは、自ずと違ってくる。一人が、実際に関われる人数に限度と集団の大きさというのは、なるほどと思う。それを超えた時、・・・バーチャルに頼る怖さがある。改めて五感の大事さを考えた。2018/07/04

future4227

49
今年、桜蔭中、香蘭女学院中、淑徳与野中で出題された本。著者は京都大学の総長を務める前、ゴリラの群れの中に入り、ゴリラと寝食を共にしていたというから驚きだ。しかもゴリラ語喋れるってすごっ!そんな著者が、ゴリラは争いをしない実に平和的な動物だと説く。サル化した人間社会はもっとゴリラ的な生活を学ばなければいけないってことね。ただ、せっかく希少な体験をしているのだから、ゴリラとのふれあいや苦労話などをもっと盛り込んでもらえると良かった。また、大学のあり方や京都大学の活動など多少話題がそれているかな。2019/02/28

ばんだねいっぺい

33
 「サル真似」って、バカにした言い方になるけど、「相手に同化して行動する」って強い動機も必要だし、高度な能力なんだなぁ。サラメシを見てると、「給食」と称して社員でご飯を食べる企業があるけど、上下関係になりやすい環境での「共食」は、関係をフラットにする意味あることだったんだな。2019/03/16

ロマンチッカーnao

28
ゴリラと共に過ごした経験を持つ、山極さん。その山極さんから見た、人間社会と人間。人間は、人間らしさを失い、サルに近づいているのではないか。今の文明い警鐘を鳴らす一冊だと思います。確かに人間は、いつも目はキョロキョロして、落ち着きがない。つまらない生き物ですね。人間は。そんな人間はこれからどうしたらいいのか。非常に考えさせられる一冊でした。2019/10/08

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