出版社内容情報
「すべての真の歴史は現代史である」
この有名な警句は何を言わんとしたのか?
その真意がよくわかる新訳の登場
美学、哲学、批評、政治、経済に及ぶその思考が、20世紀ヨーロッパの言論界に大きな影響を与えたクローチェ。
哲学を歴史学の一契機に包摂せんとして、彼は本書を書き上げた。
思考を放棄し事実を列挙するだけの「年代記」ではなく、事実の上に何らかの超越性を見出そうとする「歴史哲学」でもない、本来的な歴史とは何か。
要諦をクリアに理解できる新訳で読む、最重要理論書
[本書より]
本当の歴史は普遍であるかぎりでの個人、個人であるかぎりの普遍の歴史であると理解することである。政治のためにペリクレスを、哲学のためにプラトンを、悲劇のためにソフォクレスを廃することではない。政治、哲学、悲劇をペリクレス、プラトン、ソフォクレスとして考え、それぞれの代表としてかれらを捉えることである。そして、かれらの持つ特定の一契機のなかに政治、哲学、悲劇がある、そういう存在としてこれらの人物を捉えるのである。
[本書の内容]
序
第一部 歴史叙述の理論
一 歴史と年代記
二 虚偽の歴史
三 普遍史としての歴史、「世界史」批判
四 「歴史哲学」の理念的成立とその解体
五 歴史の積極性
六 歴史の人間性
七 事実の選択と時代区分
八 区分(特殊史 ストーリアスペチャーレ)と分割
九 「自然の歴史」と歴史
補遺
一 立証された記録
二 特殊史の類推と変則
三 哲学と方法論
第二部 歴史叙述の歴史について
一 序論
二 ギリシアローマの歴史叙述
三 中世の歴史叙述
四 ルネサンスの歴史叙述
五 啓蒙主義の歴史叙述
六 ロマン主義の歴史叙述
七 実証主義の歴史叙述
八 新しい歴史叙述、結論
傍注(覚え書きと書評から)
原注
解説 礎石と道標──芸術の一般概念から哲学と歴史の統合、そして絶対的歴史主義へ
訳注
クローチェ作品集成
訳者あとがき
*本書は学術文庫のための訳し下ろしです
*Teoria e storia della storiografia, sesta edizione riveduta, Laterza, Bari 1948 を底本としました
【目次】
内容説明
美学、哲学、批評、政治、経済に及ぶその思考が二十世紀ヨーロッパ言論界に大きな影響を与えたクローチェは、哲学を歴史学の一契機に包摂せんとした。思考を放棄し事実を列挙するだけの「年代記」ではなく、事実の上に何らかの超越性を見出そうとする「歴史哲学」でもない、本来的な歴史とは何か。要諦をクリアに理解できる新訳で読む、最重要理論書。
目次
第一部 歴史叙述の理論(歴史と年代記;虚偽の歴史;普遍史としての歴史、「世界史」批判;「歴史哲学」の理念的成立とその解体;歴史の積極性;歴史の人間性;事実の選択と時代区分;区分(特殊史)と分割
「自然の歴史」と歴史)
補遺(立証された記録;特殊史の類比と異質性;哲学と方法論)
第二部 歴史叙述の歴史について(序論;ギリシア・ローマの歴史叙述;中世の歴史叙述;ルネサンスの歴史叙述;啓蒙主義の歴史叙述;ロマン主義の歴史叙述;実証主義の歴史叙述;新しい歴史叙述、結論)
著者等紹介
クローチェ,ベネデット[クローチェ,ベネデット] [Croce,Benedetto]
1866‐1952年。イタリア・ナポリを拠点に活動した批評家・歴史家
倉科岳志[クラシナタケシ]
1975年、サント・ニューヘブリデス諸島に生まれる。慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、京都産業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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