講談社現代新書<br> 境界知能の人たち

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講談社現代新書
境界知能の人たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065434284
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C0247

出版社内容情報

だから生きづらかったのか!
7人に1人、日本に約1700万人いるとされる「境界知能」の人たち。

言語化が苦手、仕事の段取りを覚えられない、行動がワンテンポ遅い、対人関係の距離感が極端、金銭管理ができない、ダマされやすい……
困っているのに気づかれなかった人々の実態とは?

当事者を見てきた第一人者の医師が、
現状から事例、支援策まで、全体像をわかりやすく解説する。

【本書のおもな内容】
●なぜIQ70~84が境界知能となったのか?
●診断ができない・つかないことの苦悩
●「境界知能=非行少年」は本当か?
●医療、福祉、保健、心理、教育で見落とされてきた
●発達障害や知的障害との関連性とは?
●愛着障害やうつ病で気づかれなかった事例
●国内外でどんな支援が行われているのか?
●サポートが必要になる人の「9つの特徴」

「実は、境界知能とは診断名ではありません。だからこそ、周囲から理解されず、境界知能の人は、学校や就労、社会生活において、学習、対人関係、自己管理の困難や生きづらさを抱えていることが少なくありません。そのため、成人期になっても家族のサポートを必要としている当事者も多いのです。
(中略)
境界知能は気づかれないことも多く、周囲の無理解やいじめ、子ども本人の自己肯定感・自尊感情の低下、傷つきから、2次障害として、精神疾患、不適応、非行などの状況を呈してはじめて、医療や福祉、司法の現場で気づかれることもあります」――「はじめに」より


【目次】

第1章 境界知能とは何か
第2章 境界知能の事例
第3章 境界知能にどう取り組むか
境界知能かどうかを考える所見リスト
用語解説
主要参考文献

内容説明

困難に気づかれない人々の知られざるリアル現状から事例、支援策まで全体像がわかる一冊!第一人者の医師が明かす実態。

目次

第1章 境界知能とは何か(知能を測るということ;イメージで語られる境界知能;「困難さをかかえながらも社会から見落とされてきた人々」 ほか)
第2章 境界知能の事例(愛着障害と境界知能;発達障害の併存例;いじめの被害;糖尿病(身体慢性疾患)
不登校
大人の境界知能)
第3章 境界知能にどう取り組むか(海外の潮流;診断・支援を行う側の現在地と課題;当事者が直面している課題;社会の課題;実践的な取り組み;地域での取り組み)
境界知能かどうかを考える所見リスト

著者等紹介

古荘純一[フルショウジュンイチ]
青山学院大学教育人間科学部教育学科教授。昭和医科大学精神科・小児科客員教授、医学博士。1984年昭和大学(現・昭和医科大学)医学部卒業、1988年同大学院修了。同大学小児科学教室講師などを経て現職。小児精神医学、小児神経学、てんかん学などが専門。発達障害、トラウマケア、自己肯定感などの研究を続けながら、教職者・保育士などへの講演も行う。小児の精神医学から心理、支援まで幅広い見識をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

24
7人に1人、日本に約1700万人いるとされる境界知能。知的障害の診断には至らないが、日常生活や就労でさまざまな困難を抱えやすい人たちを解説する1冊。境界知能の9つの特徴と、学校や職場で誤解され支援の網からこぼれ落ちてきた人々の実態を具体的な事例とともに紹介していて、診断がつきにくいゆえの孤立、うつや不適応、非行との関連性も指摘して、境界知能が支援ニーズのある知的機能の特性いう視点から、ネガティブイメージを払拭し、特性として社会全体も理解して、適切なサポートを届ける重要性を訴える姿勢には説得力がありました。2026/04/17

haruka

20
ケーキが切れない非行少年で一気に広まった境界知能。インパクトが大きかったからか、境界知能といえば犯罪者予備軍みたいなイメージやSNSの悪口として広まってしまい、肝心の支援は進んでいない。7人に1人もいるのに、皆自分は違う側の人間だと思っている。 詐欺や風俗に流され、漫画のみぃちゃん的な被害者であることも多い。著者の私見では近年、IQは100を頂点とした正規分布ではなく、高低の外れ値(130以上のギフテッドと70台の境界知能)が増えているという。真偽は不明だが、経済格差が固定化すると、増えそうではある。2026/04/19

たっきー

16
いわゆるグレーゾーンと呼ばれる境界知能(IQ70〜84)の方への支援の必要性について。確かに生活で困る場面が多いと想像でき、支援があった方がよいのだろうが、ではどこからが支援の対象かというところで、障害手帳の有無で判断されることになるたのだと思う。児童については放課後等デイサービスが手帳がなくても使えるケースが多いと思うので、以前よりは広く早く支援につなげやすくなったと思うが。2026/05/07

読書一郎

15
IQテストで、知能指数が70〜85の人。知的障害ではなく、公的支援は受けられないが、学校や職場や日々の生活ではうまく振る舞えない…これらの人を「境界知能」と呼ぶそうです。7人に1人、日本全体だと1700万人いる計算になります。はっきりした障害ではないので、これまでは「個人のやる気の問題だ」などと片付けられてきたけれど、そろそろ目を向けるべきではないのか…そうだと思います。社会的機運の高まりが必要ですね。新書で刊行されたのは、意味のあることだと思います。2026/04/23

ギルダーツ

11
職場にも心当たりのある人がいるので、参考になるかと思ったが、本書は研究者的な視点が多くかった。私個人的な見解とはなるが現実社会において多いのではないかと思われる、ある一つの部分で境界知能所謂グレーゾーンっぽい人に対する対処法は具体策もなく全くと言っていいほど役には立たなかった。全体の1/4が用語解説というのも如何かと思う。2026/03/21

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