背表紙の学校

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065428023
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報


学校には存在しない教科を、町の本屋さんが教えてくれた。
『夕暮れに夜明けの歌を』『文化の脱走兵』の著者が贈る、待望の最新エッセイ集!

「私たちは家で、列車で、道端で、詩を読んだり聴いたり思い返したりしながら、ひそかに世界の声に共鳴し続ける。どこかからきた声は一瞬にして私のものになり、いつまでも残りながら、同時にほかのすべての人のもとに戻っていく。また誰かが、この不安なときを越えられるように。」(本書より)

不安な時代だからこそ、救ってくれる本と記憶がある。
明日がきっと大丈夫になる、心の明かりを灯してくれるエッセイ集。

【もくじ】
最初に読めなかった本/だいぶ奥のほう/きのこと詩を狩る/ややこしい山/笑わせたい/白鯨号、海へ行く/落葉注意!/真夜中の事実/背表紙の学校/ふつうの市民の市長選/拳を掲げた善だなんて/通学路の近道/はじまりを掴む/年老いた先生の繰り返す日々/砂糖の楽園/空港に急ぐ/名簿順に並ぶ/大人が笑うとき/不安なときを越えて/あとがき 脱走兵のスタミナ

【装幀】
名久井直子

【装画】
Mirjam Wilke



【目次】

内容説明

学校には存在しない教科を町の本屋さんが教えてくれた。不安な時代だからこそ、救ってくれる本と記憶がある。『夕暮れに夜明けの歌を』『文化の脱走兵』の著者が優しく透き通るような言葉で綴る、待望の最新エッセイ集!

目次

最初に読めなかった本
だいぶ奥のほう
きのこと詩を狩る
ややこしい山
笑わせたい
白鯨号、海へ行く
落葉注意!
真夜中の事実
背表紙の学校
ふつうの市民の市長選
拳を掲げた善だなんて
通学路の近道
はじまりを&#25681

年老いた先生の繰り返す日々
砂糖の楽園
空港に急ぐ
名簿順に並ぶ
大人が笑うとき
不安なときを越えて

著者等紹介

奈倉有里[ナグラユリ]
1982年、東京都生まれ。ロシア文学研究者、翻訳者。2008年、ロシア国立ゴーリキー文学大学を日本人として初めて卒業する。東京大学大学院修士課程を経て博士課程満期退学。博士(文学)。2022年、『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』(イースト・プレス)で第三十二回紫式部文学賞、『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』(未知谷)などで第四十四回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)受賞。2025年、『文化の脱走兵』で第七十六回読売文学賞(随筆・紀行賞)、第二回生きる本大賞受賞。同年、第十八回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

111
奈倉さんのエッセイは、なぜ、こんなに心に染みるのだろう。「記憶」と「意識」がキーワードかもしれない。奈倉さんは、「記憶」という淡くて甘酸っぱいものを、「意識」として知覚することを通じて言葉を紡ぎだす。ロシアの文学者による詩が数多く引用され、ウクライナ侵攻などへの言及も多いのは、ロシアの専門家としての奈倉さんらしいが、本書では、二年前に移住された柏崎に関するトピックスも印象に残る。私は、「最初に読めなかった本」「背表紙の学校」など、本にまつわるエッセイが好きだ。透き通るような静謐な文章に、心が癒される一冊。2026/06/06

とよぽん

55
奈倉有里さんは、ずっと気になっていた方。ロシアのロシアらしいところ、ロシア文学を学ぶ過程での様々な感受、政治体制によって失った友人、柏崎への移住、戦争に対する憤りなど、どの文章も優しさと芯の強さ、謙虚さ、豊かな感受性を読者に注いでくれる。ピュアな人柄が伝わってきた。2026/06/09

Karl Heintz Schneider

45
「あの頃の私は本屋にある背表紙をひたすら眺めていた。あれは私にとって『背表紙の学校』だったのかもしれない。」「日本の義務教育には『文学』という科目がなく教科書の中だとわずかな名前や作品の断片にしか触れることができない。」「でも町の本屋さんには存在しないその教科に登場するはずの作者たちの名前や題名を並べてくれていた。」新潟県柏崎市で幼少期を過ごした様子を描いたエッセイの短編集。一方ロシア文学者でもある著者は訪れた地での様子も交互に描いている。2026/05/29

いちろく

23
「すばる」「群像」に掲載されたエッセイをまとめた一冊。 著者のエッセイにはロシア留学時代の話をはじめ定番ネタがあるけれど、また違った側面から眺められるから既視感に近いモノを感じつつも飽きはない。むしろ内容を読むことをやめて、ふと考えてしまう点は著者の他作と変わらず。提示される内容に対して、自分ならどうするだろう? と考えてしまうことが多いのだ。だからこそ著者の作品も新作のたびに手に取ってしまうのだと思う。2026/04/29

M H

17
奈倉さんのエッセイ最新刊。柏崎に移住後の生活や世界情勢、過去、大切な人たちにロシアの詩を引きつつ想いを向ける。現実は厳しくとも柔らかな空気感に包まれて穏やかに読めた。驚いたのは音楽。ロシアにも「ビューティフル・サンデー」があるそうだ。それも目立った改変はないと。世界的なヒット曲、どこでも日曜って素晴らしいのか。英語版は聴いたけど「♫すば!すば!すばらしいサンデー」ないとかなりプレーンな曲よね。近年も盆踊りで溌剌と唱う田中星児も相まって日本版、なんかすごい(好き)2026/03/27

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