出版社内容情報
平安末期から戦国時代まで15代360年にわたって、北部九州に君臨した名家はなぜ歴史に埋もれてしまったのか。地方豪族の盛衰を丹念に描く、書き下ろし大河歴史小説!
少弐氏の名は、平安時代の末期に九州の豪族・武藤資頼が大宰少弐という官職に任命されたことから始まる。資頼は当初平家の武将だったが源平合戦で源氏に投降し、その後頼朝の家人となり北部九州諸国の守護となった。二代目当主・資能は元寇で活躍し、少弐氏は筑前・豊前・肥前・壱岐・対馬など北部九州最大の守護となった。その後鎌倉時代の末期には九州に落ち延びてきた足利尊氏に味方し、南北朝時代には肥後の菊池氏と争うことに。室町時代になると周防から大内氏が頻繁に攻め寄せてくるようになり、劣勢を強いられるようになる。そして戦国時代。大内に攻められ本拠を肥前南部に移した少弐氏は、15代冬尚のときに家臣・竜造寺隆信の謀反に遭い、ついに名家として君臨した360年の歴史の幕を閉じるのである。
【目次】
内容説明
少弐の名は鎌倉時代初期、源頼朝の家人になった武藤資頼が「大宰少弐」に任命されたことに由来する。二代・資能は元寇で活躍。筑前・豊前・肥前・壱岐・対馬を支配して、少弐氏は全盛期を迎える。南北朝時代には九州に落ち延びてきた足利尊氏に味方し、やがて宿敵・菊池氏と争うことに。室町時代になると大内氏に攻められるも、戦国時代へ…。
著者等紹介
帚木蓬生[ハハキギホウセイ]
1947年福岡県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部を卒業、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』で第10回柴田錬三郎賞、2010年『水神』で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』で第60回小学館児童出版文化賞、’12年『蝿の帝国』『蛍の航跡』で第1回日本医療小説大賞、’13年『日御子』で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。また’18年『守教」で第52回吉川英治文学賞と第24回中山義秀賞を同時受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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