出版社内容情報
横浜から鳥取砂丘へ、映画を撮るため車に乗り込んだぼくら四人。互いの過去に触れるなかで「記憶」について思いを巡らせ、彼らの「今」が変容しはじめる。思いだすこと、忘れていくこと、そしてまだ遠い誰かに確かにあった記憶を託すこと。現実と虚構の別を越えて紡がれるロード&ムービー・ノベル。
彼らの選ぶ言葉がだんだんと自分にフィットするようになって、読み終わる頃には、すっかり心地よくなっていた。良い小説を読む時に、登場人物たちのことをまるで友人のように感じることがあるが、今まさに私の胸にはその感覚が残っている。
旅というものは、それ自体が記憶を呼び起こす装置で、そのただ中にいる者は、追憶について語らずにはいられないのかもしれない。
ーー高城晶平(cero)
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